下鴨神社の流し雛
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京都のひなまつり行事「下鴨神社の流し雛」とは【京都市左京区】

古都として知られ、長い歴史と文化的な重要性を持つ、京都。長きにわたって日本の文化の中心地として栄えた京都にはたくさんの風物詩があります。

京都の風物詩をご紹介する『きょうとの風物詩とくらす』。今回は、京都の“ひなまつり行事”をご紹介します。

ひなまつりの始まり

部屋の中に飾られた三段飾りのひな人形(京都風の並べ方)
画像:keikyoto/PIXTA(ピクスタ)

皆さんもご存じでしょうが、ひなまつりは3月3日・桃の節句に行われる女の子の成長や幸せを願うお祝い。

ちらし寿司とハマグリのお吸い物
画像:shige hattori/PIXTA(ピクスタ)

女の子がいるご家庭は、ちらし寿司を食べ、雛人形を飾ってお祝いします。

用瀬の流し雛
画像:supp/PIXTA(ピクスタ)

古くは、ひな祭りというのは災厄を払うために人の代わりに人形(ひとがた)を身代わりにして川や海へ流したそうです。これが雛人形の起源。古代中国の災厄よけの行事が日本に伝わり形を変えたもので、今でもこの“流し雛”の風習は各地に残っています。

京都で行われる“流し雛”

流し雛
画像:下鴨神社

京都で行われる流し雛といえば、下鴨神社(賀茂御祖神社)の御手洗川で行われるものが有名。毎年3月3日に行われる『京のひな祭りと流しびな』です。

和紙で作った着物に、お顔は土を丸め胡粉を塗った素朴な人形をわらの船に乗せ、願いを込めて川に流します。

流し雛の儀
画像:下鴨神社

平安時代の宮中を思わせる束帯と十二単をまとった男女や祇園宮川町の舞妓さんが流し雛に参加。神事が終わると一般の参加者も当日10時20分から販売される流し雛を購入し、御手洗川に流すことができます。

流し雛の儀
画像:安ちゃん/PIXTA(ピクスタ)

当日は流し雛以外にも、十二単の着付けシーンを説明付きで見学できたり、大道芸人が登場したり、幼稚園児の合唱があったりととっても賑やか。

流し雛
画像:vasyow/PIXTA(ピクスタ)

雛人形との記念撮影もできます。当然、雛人形は京都独特の、男雛と女雛の位置が全国とは逆。男雛が向かって右側に飾ってあるのにも、他県の方は注目してみてください。

たくさんの流し雛が御手洗川をゆく光景は圧巻。1年でこの日しか見られない、たくさんの想いをのせた光景を是非一度ご覧になってはいかがでしょうか。

【詳細情報】
京のひな祭りと流しびな
開催日程:2024年3月3日(日)
開催場所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59 下鴨神社(賀茂御祖神社)
料金:【流し雛 大】1,500円【流し雛小】1,000円

【当日式次第】
9:30~10:00 :雛飾りツーショット写真
10:20     :受付開始・流し雛の販売
10:30~11:00 :十二単着付け
11:10     :式典開始
11:30     :流し雛の儀
11:55     :ひまわり幼稚園 園児の合唱
12:10     :一般参加者 桟俵流し(流し雛)・式典終了

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文/きょうとくらす編集部

【画像・参考】下鴨神社/京人形商工業協同組合
PIXTA(ピクスタ):しまじろう/keikyoto/shige hattori/supp/安ちゃん/vasyow
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