山田松香木店 匂袋体験 完成図
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老舗で自分だけの「オリジナル匂袋作り体験」【京都市上京区】

江戸時代創業の老舗『山田松香木店』では、日本の香り文化について知り、体験することができます。匂袋やお線香をはじめ、電子香炉や薬種茶の販売など、本店では幅広く提案しています。

今回は2種類の香りの体験コースから、オリジナルの香りを作る『調香コース』の『匂袋作り体験』をしてきたのでご紹介します!

香木専門店ならではの品揃え

山田松香木店_入口
画像:ayumi

地下鉄烏丸線・丸太町駅から徒歩7分の場所にある『山田松香木店 京都本店』。天然香料にこだわり、輸入から製造まで一貫して行っています。

入店すると和のまろやかな香りに包まれます♡ 1階フロアではさまざまな香製品が購入可能です。

約400種類もの香原料が並ぶ
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店内奥に並ぶ、400ある香箪笥(香木や香原料を細かく刻んだもの)は圧巻! 同じ香木でも形状がさまざまで、用途によって使い分けるそうです。

お気に入りの原料を単体で購入する方もいるのだとか。

調製の様子を再現した和室
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展示室を見たあと、地下のフロアへ。まずは匂香を入れる香袋を1つ選びます。

香りを知る

香りの歴史
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最初に原料や香りの歴史について説明していただきました。樹木から採れる香料である香木は、主に伽羅(きゃら)・沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)の3つを指すとのこと。

今回使用するのは、白檀・丁字(ちょうじ)・桂皮(けいひ)などの数種類の香原料です。

植物性の香木
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実際に手に取り、香りを体感します。金の10倍ほどの価値があるものや動物性の香原料の香りを直接確かめられる貴重な体験です!

香原料を混ぜ合わせる

桂皮
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香りについて学んだあとは、いよいよオリジナルの香りを作っていきます。

匂袋は奈良時代から人々に利用されてきました。香りを楽しむだけでなく、天然香料による防虫効果としての役割や室内・衣装用として衣類や持ち物に香りを移すなど用途はさまざまあるそうです。

オリジナルの香りを作る
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まずは香原料の香りをひとつずつじっくり確認していきます。

慣れ親しんだものもあれば、個性的なものもありますが、手元の資料を見たり、香りの特徴を聞きながら進めるので、安心です。

基本の香りを同じ分量で調合
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次に、基本の香りを調合していきます。同じ分量で調合しますが、スプーン1杯分がそれぞれ微妙に違うため、この時点でオリジナルになって不思議! ぜひ周りの方と比べてみてください!

お好みで香原料を入れる
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基本の香りができたら、あとはお好みで香原料を入れて好みの香りを作っていきます。たくさんの香りを体感すると、どれも魅力的でどんな香りを目指すかとっても悩ましいです♡

甘い香り、爽やかな香りなど仕上がりをスタッフの方に相談しながら進めることもできますよ。

匂袋に入れる

匂袋に入れる
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調合が終わったら、最初に選んだ香袋にオリジナルの匂香を入れます。袋の角まで詰めて、お手本通りのぷっくりした匂袋を目指します。

正面を決めて結ぶ
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正面を決めて蝶々結びをしたら完成。作業中も空気に触れるたびに香りが漂います。

匂袋を並べる
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見本の匂袋を並べてみました。室内に飾るなら蝶々結び、カバン等に付けるならストラップ結びにしてもよさそう。

文香(手紙に入れて香りを付けるもの)用のセット
画像:ayumi

もうひとつ、文香(手紙に入れて香りを付けるもの)用のセットも付いてきました。スプーン1杯ほどを袋に入れて、折り紙で包んで完成です。

手紙だけでなく、名刺入れや手帳型のスマートフォンに入れて香りづけるなどさまざまな使い方ができます。

調合した香原料はすべて持ち帰り
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調合した香原料はすべて持ちかえることができます。オプションで香袋を購入することができるので、お土産用にもいかがでしょうか。

オプションの香袋
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香りは半年〜1年ほど続き、調合時から徐々に変化していくそうなので楽しみが続きます。

匂袋作りができるキット
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匂袋作りができるキットは店頭やオンラインショップでも購入可能。予め調合された調合香と、9種類の香原料が付いているので、自宅でもお手軽に手作り体験できますよ。

日常に自然由来のオリジナルな香りを取り入れてみませんか。

【詳細情報】
山田松香木店 京都本店「調香コース・匂袋作り体験」
住所:京都府京都市上京区勘解由小路町164(室町通下立売上ル)
電話番号:075-441-1123
営業時間:10:30~17:00
定休日:年末年始・お盆
※体験はすべて要予約。開催日は公式ホームページをご確認ください。

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写真・文/ayumi

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