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杉玉作りに挑戦! ハムさんの“アウトドアを楽しもう!”【きょうとくらすコラム】

京都は街から山や川が近く、お散歩したり、山に登ってリフレッシュするのにぴったりな場所です。アウトドアで京都の自然を味わってみませんか?

きょうとくらすでは毎月一回、アウトドアの達人で花背山の家 顧問 安田公一が、アウトドア初心者から、もっともっと楽しみたい人に向けて、ちょっとしたコツや奥深い魅力をお伝えします。今回は『花背山の家』で行われた‟杉玉作り”の様子をご紹介します。

大きな木の切り方

画像:花背山の家

杉玉作りの材料となる杉の木を切り倒しました。重要なポイントは倒す方向を確かめ2方向から切れ込みを入れることです。

チェーンソーで木の半分くらいまで‟くさび形”に切れ込みを入れます。横にしたV字を書くように、はじめは斜め上から切れ込みを入れ、次に下の切れ込みを真っすぐに入れます。

その後、最初に入れたくさび形より上部に真っすぐに切れ込みを入れていきます。そうすれば最初に入れた切込み予(お)き口(受け口)に樹木の全重量がかかり、その方向に倒れることになります。

画像:花背山の家

木をのこぎりで切る体験

杉玉を作ろう

画像:花背山の家

杉球は何十年、何百年と続く、歴史ある酒蔵や酒屋の外見だけでも風情のあるものですが、その軒下に茶色い大きな玉が吊り下げてあります。

画像:花背山の家

杉球の由来は奈良県にあるお酒造りの神様を祭る大神神社(おおみわじんじゃ)の文化と言われています。日本酒を作る際に必要な材料になる酒母や醪(もろみ)を混ぜるために使われた櫂(かい)や櫂棒も杉材で作られていました。杉とお酒には、切っても切れない関係があったようです。

画像:花背山の家

『花背山の家』の中にある北山民家にて餅つき体験を行いました。3月末でもまだまだ寒い日が続きます。

画像:花背山の家
画像:花背山の家

花背の春は、京都市内よりも1か月ほど遅れます。花背の桜は4月後半が見ごろなんですよ。

安田 公一(やすだ こういち)花背山の家 顧問 通称:ハムさん

京都市立学校教員として勤務した後、平成7年~10年文部科学省よりシンガポール日本人学校に海外派遣主任教員として赴任。小学生からボーイスカウト活動を行い、海外初のボーイスカウト日本連盟隊を結成、初代国際隊長。帰国後、平成10年京都市教育委員会 花背山の家 指導主事、首席指導主事、課長、所長、2024年4月より顧問。佛教大学教育学部 特任教授として野外教育を広める。文科省 中教審 体験活動委員会委員。教育学修士(心理学)、バレーボール国際コーチ、京都府成年男子バレーボールチーム監督、趣味はバンド活動(ドラム)ライブで活動中。

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文/安田公一

【画像】花背山の家