KBS京都で放送中の『京都浪漫~悠久の物語~』。
今回は、2023年8月6日(日)に放送された『夏の清水寺界隈を巡る~清水寺・京都霊山護国神社・霊山歴史館・八坂庚申堂~』をご紹介。
名所・旧跡の多い観光地であり、古くから親しまれてきた京都東山を巡ります!
竹久夢二が愛した甘味処「かさぎ屋」
![かさぎ屋店内の様子](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/08/c10b45ede3ad11f36cafb8cb5335d37c-2.jpg)
清水寺の参道には昔から多くのお店が軒を連ねています。二寧坂にある『かさぎ屋』は大正3年(1914年)創業の甘味処。
“甘党の素通り出来ぬ二寧坂”という句はこのお店を詠んだものです。大正ロマンを代表する画家であり詩人の竹久夢二が足繁く通ったことでも知られています。
![かさぎ屋までのアクセス](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/08/39f965b71c935a541f20855974a390f1-2.jpg)
『かさぎ屋』までは京阪『清水五条』駅から八坂通りを歩いておよそ20分。市バスの『清水道』のバス停からは徒歩およそ7分です。
![竹久夢二の石碑](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/08/28b83b2a57fc4c1247d0a3715c8db6bd-2.jpg)
『かさぎ屋』をこよなく愛した竹久夢二はマルチな才能を発揮したアーティストです。自らの体験をもとに作詞した『宵待草』や、多くの美人画を残したほか、本の装幀や広告媒体なども手掛け日本近代グラフィックデザインの草分け的存在とされています。
![かさぎ屋店内の竹久夢二の色紙](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/08/1f8cdf69283e451d50adbbff48262d99-2.jpg)
大正6年に元の妻から離れるため、東京から『かさぎ屋』の隣に引っ越し、恋人を呼び寄せて二寧坂に暮らしました。かさぎ屋店内には夢二がお店に宛てた直筆の色紙も飾られています。
創業からほとんど変わらない老舗の味
![かさぎ屋の小豆餡](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/08/956a9a601f42d6788537328e75e2faf9-2.jpg)
最高級の丹波大納言をゆっくり炊き上げた小豆餡がお店の名物。メニューは創業以来ほとんど変わらないそうです。
![かさぎ屋のぜんざい『亀山』](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/08/0e672d081cc17ef3822078a65b8dc93c-2.jpg)
小豆餡をふんだんに使った汁のないぜんざい『亀山』は、粒をしっかりと残しながらもひとつひとつの豆はふっくらと柔らかです。
![かさぎ屋のぜんざい『亀山』](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/08/75be8b6f5ffcf9be82ab81e84e1b3897-2.jpg)
中には焼餅が隠れています。
![かさぎ屋『三色萩乃餅』](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/08/d1d0c3077cabf692247ea1a2f635c49f-2.jpg)
『三色萩乃餅』はつぶ餡・こし餡・きな粉の3種類のおはぎをセットにした女性に人気のメニューです。注文を受けてから作られ、出来たての味を楽しむことができます。
![かさぎ屋のしるこセーキ](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/08/d4a8fc213e3c1f5449d15fef9a240f07-2.jpg)
暑い時期はかき氷も評判ですが、季節限定の『しるこセーキ』もこの店ならではの味です。大正時代からのメニューで竹久夢二の恋人の大好物だったという話も残っています。
文/きょうとくらす編集部
【画像・参考】京都浪漫~悠久の物語~(第1・2週 日曜日 21:00~21:55/再放送 第3・4週 日曜日 21:00~21:55) – KBS京都
※この記事は、2023年8月6日(日)放送時点の情報です。