KBS京都で放送中の『Kyobiz』。
今回は、2024年3月8日(金)に放送された『マチネタ』コーナーから、伏見の酒造りの歴史と挑戦の精神を学ぶ施設をご紹介します。
日本酒の魅力を伝える施設が、リニューアルオープンしましたよ!
リニューアルオープンした「月桂冠大倉記念館」
今回ご紹介するのは、伏見区にある『月桂冠大倉記念館』です。
『月桂冠大倉記念館』は、伏見の酒造りと『月桂冠』の挑戦、創造の精神を広めるため1982年に開設しました。
今回、新たにリニューアルしたポイントを中心に、館長の立花規志夫さんにご案内いただきました。
『月桂冠大倉記念館』は1909年に造られた瓶詰め工場をリニューアルした施設だそうです。『待合スペース』は狭かったスペースをゆったりとした空間に変更しました。平日はなんと7割が海外の方だそうです!
『月桂冠大倉記念館』の入館料には、嬉しい“3種類の日本酒のきき酒付き”ですよ!
歴史が学べる展示室
まずは、月桂冠の歴史から。貴重な資料を展示している『南展示室』を見学します。
創業当時の屋号は『笠置屋』で、お酒の名前も『玉泉』だったそうで『月桂冠』ではありませんでした。これには驚きですね!
『月桂冠』を商標登録したのは、11代目当主の大倉恒吉です。当時、アメリカでオリンピックが開催されており、優勝した選手が“月桂冠”を頭上に飾る慣習があり、それを見て「我々もこの業界でトップを目指そう」と名付けられたそうです。
大倉恒吉は一代で事業規模を100倍にしました。伏見の地元の人だけを相手にしていた小さな酒屋を一気に全国へ販路を広めた、創造と革新の人物でした。
月桂冠の歴史や物語が知れる展示室の他にも、酒造りに使われる用具類などの展示室もあり、酒造りの伝承を感じることが出来ます。
およそ10種類から選べる「試飲コーナー」
今回リニューアルされたひとつが『試飲コーナー』です。従来に比べ1.5倍のスペースが確保され、季節ごとに様々なタイプのお酒、およそ10種類の中から3種類を選び、コイン付きサーバーで楽しめるシステムになっています。
創業時の屋号を取った『笠置屋 山田錦大吟醸』は、甘すぎず辛すぎずサラッと飲めます。山田錦という酒造好適米を35%まで磨いて造られた贅沢なお酒です。
『内蔵純米大吟醸 しぼりたて生原酒』は、グッと辛い感じもしますが、トロッとしていて少し味わいが強いお酒です。
『鳳麟(ほうりん)純米大吟醸』は、月桂冠が通常販売している最高級品! マスカットのようなフルーティーな風味です♡
たくさんの種類が用意されているので、さらに試飲を楽しみたい場合は追加のコイン(1枚100円)で試飲可能です!
京都の著名ブランドとのコラボグッズも
併設された売店も、お客様のニーズに合わせた『ブランドショップ』にリニューアル! 一般ではなかなか買えないお酒を揃えており、新しくセラーを導入し温度管理を徹底し品質を守っています。
『ブランドショップ』内にある『ギャラリースペース』では、京都の著名ブランドとのコラボレーションによるオリジナル商品を取り扱っています。ぜひ、お気に入りを見つけてみてください!
「日本酒好きの方には喜んでもらえると思います」と話す館長の立花さん。
日本だけでなく海外にも日本酒の魅力を伝えている施設に、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
【店舗詳細】
月桂冠大倉記念館
住所:京都府京都市伏見区南浜町247
電話番号:075-623-2056
営業時間:9:30~16:30(受付16:00まで)
入館料:20歳以上 600円/13歳~19歳 100円
※13歳以上はおみやげ付。20歳以上は3種類のきき酒付。
休館日:お盆・年末年始
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文/西門
【画像・参考】Kyobiz(毎週金曜日21:00~22:25) – KBS京都
※この記事は、2024年3月8日(金)放送時点の情報です。詳しくは店舗へお問い合わせください。
※文中の金額はすべて税込みです。