京都には人におすすめしたくなるようなスイーツがいっぱいありますよね♡
連載『きょうとのスイーツとくらす』では、きょうとくらす編集部が「ぜひ一度食べてみてほしい!」とみなさんにおすすめしたスイーツをご紹介します!
今回は、旬にこだわったフルーツサンドがいただける『市川屋珈琲』をご紹介します。
焼き物のまち・東山に佇む元陶芸工房のコーヒー店
『市川屋珈琲』へのアクセスは、京都市営バス『馬町』から徒歩約3分、もしくは『五条坂』から徒歩約5分ほど。『清水寺』などの観光スポットで知られる東山エリアにあります。
元々は店主の祖父の陶芸工房だった築200年の町屋を改装したという店舗。和の雰囲気がありながらモダンな雰囲気も感じられる佇まいです。
京都の老舗コーヒー店で18年間働いていたという店主。自身のお店を持ちたいと思っていたときに陶芸工房を修繕することになり、それを機に喫茶店を開くことにしたのだそう。
店内は板張りのフロアと、土間として使われていた空間を改装したフロアがあります。テーブルとカウンターを合わせて26席ある客席は、どこの席でも楽しく過ごせるようにと工夫がされています。
カウンター席では、スタッフとおしゃべりをしたり、京都らしい坪庭を眺めたりすることができます。元々は土間だったというフロアには井戸や高天井に大きな梁が。そこに焙煎機も加わり、独特でありながらも心地よい空間が広がっています。
朝8時のオープンには、周辺のホテルやゲストハウスからモーニングを求めてやってくるお客さんで混み合うことが多いのだそう。ゆっくり過ごしたいときは11時以降がおすすめですよ。
いつ来ても“いつものメニュー”が頼めるお店
メインである自家焙煎のコーヒーは、『市川屋ブレンド』『青磁ブレンド』『馬町ブレンド』の3種類で展開しています。
華やかで香りとコクが楽しめる『市川屋ブレンド』は、酸味がなく苦味もあっさり。飲みやすいという人が多いブレンドコーヒーです。
やわらかな酸味がアクセントの『青磁ブレンド』は陶芸の青磁が名前の由来。また、『馬町ブレンド』は、苦味とコクがしっかりと広がる味わいです。
店内では、ネルドリップで淹れたコーヒーを清水焼の青磁のカップとソーサーで提供してくれます。コーヒーの深い色味と抜けるような青色の対比は見ても楽しく、また口当たりがいい飲み口も魅力なんだとか。
コーヒーを含め、メニューは2015年のオープンから2024年の現在まで変わっていないのだそう。「お客さんがいつ来てもお気に入りのメニューがあるようにしておきたいんです」と店主は話します。
ぶどうの甘さ弾ける! 「季節のフルーツサンド」
筆者の目当ては『季節のフルーツサンド』(1,180円)。その時々の旬のフルーツを使うため、中身は季節や仕入れによって不定期に変わります。取材時はシャインマスカットとナガノパープル! ぶどう好きにはたまらないコンビネーションです。
まずはカットされたぶどうのみずみずしさを見て堪能。大粒のシャインマスカットとナガノパープルが並ぶぜいたくな光景です。一口いただくと、皮がパリッと弾けた瞬間にフレッシュでジューシーなぶどうの味わいが一気に口の中に広がります。
シャインマスカットは華やかで軽やかな甘み、ナガノパープルは果汁があふれて濃厚な味わいです。ぶどうの間には小さく角切りにした梨も入っており、ときどきシャクシャクとした食感も楽しめます。
また、ホイップクリームは甘さ控えめでぶどうの甘さとのバランスが絶妙◎ 季節のフルーツに合わせて毎回甘さを調整しているのだそう。いただいてみると、ぶどうのさっぱりとした甘さの後に続くミルク感がありました。
コーヒーと合わせるとさらに味わいが深まるため、セットで注文する人が多いのだそう。中には、ほかのフードメニューも食べた上で追加で注文する人もいるそうです。
今回の『季節のフルーツサンド』は、ぶどうそのものを食べているかのようなぜいたくな味わいで、スイーツというよりまるでフルーツのようでした♡
「喫茶店は社交の場。誰でも気軽に来てほしい」と話す店主。町屋の面影を残す明るい雰囲気は、くつろぎの時間を過ごすのにぴったりです。こだわりのコーヒーやフルーツサンドを味わいに、ぜひ訪れてみてくださいね!
【店舗詳細】
市川屋珈琲
住所:京都府京都市東山区渋谷通東大路西入鐘鋳町396-2
電話番号:075-748-1354
営業時間:8:00~17:00
定休日:火曜日、第2・4水曜日
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文/さとみ縁
【画像】さとみ縁
※季節や仕入れによってフルーツサンドの内容は異なります。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
※文中の価格はすべて税込みです。