シュトーレン
パン

クリスマスまでの毎日が楽しみに! 京都で出会った「至福のシュトーレン」3選

日本有数のパンの消費量が多い都市・京都に生まれ育ったパン大好きライターのみやこです。

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連載『きょうとのパンとくらす』では、これまで200店舗以上のパン屋さんを訪れた筆者がおすすめするパン屋さんをご紹介します。

街中がキラキラと輝きだすこの季節、パン屋さんの店頭に並ぶ「シュトーレン」を見ると心が躍りますよね。ドイツ発祥の伝統菓子シュトーレンは、クリスマスを待つアドベントの期間に、少しずつスライスして食べるのが習わし。日が経つにつれてフルーツやバターの風味が生地に馴染み、味わいが深まっていくのも楽しみのひとつです。

今回は、京都でパンを食べ歩いている筆者が厳選した、“家族みんなで楽しめるおすすめのシュトーレン”を3つご紹介します! ぜひチェックしてみてくださいね。

1:インカベリーと梅酒がアクセント! 週3日営業の名店「吉田パン工房」

吉田パン工房の外観
画像:みやこ

まずご紹介するのは、地下鉄烏丸線・松ヶ崎駅から北山通りを東に向かって徒歩約8分の『吉田パン工房』。金・土・日の週3日だけオープンする、知る人ぞ知る実力派ベーカリーです。有名ホテルやレストランのシェフも認めるパンは、どれも絶品です。

店内の様子
画像:みやこ

ショーケースには美しいパンがずらりと並ぶ対面販売スタイル。お店の方におすすめを聞きながら、じっくりとパンを選ぶ特別な時間が流れます。

カットされたシュトーレン
画像:みやこ

こちらの『シュトーレン』(2,300円)は、表面がグラニュー糖でキラキラと輝き、まるで雪化粧をしたような美しい見た目です。生地にはマジパンと数種類のスパイスが練り込まれ、赤ワイン漬けのレーズンやオレンジピール、クルミがたっぷりと入っています。

そして最大の特徴は、“インカベリー(食用ほおずき)”と、“梅酒”が使われていること! インカベリーの甘酸っぱさと、梅酒の芳醇な香りがスパイスと絶妙に絡み合い、他では味わえないオリジナリティあふれる一品に仕上がっています。食べきりやすいサイズ感も嬉しいポイントです。

【店舗情報】
吉田パン工房
住所:京都府京都市左京区松ヶ崎雲路町2-2 アルカディア松ヶ崎 1階
最寄:地下鉄烏丸線「松ヶ崎駅」徒歩約8分
電話番号:なし
営業時間:8:30〜14:00(売り切れ次第閉店)
定休日:月曜日~木曜日
駐車場:なし(近隣にコインパーキング有)

【パパママ向け情報】
ベビーカー入店:可(少し段差があるので注意が必要です)

【支払い・予約情報】
予約:可(電話または店頭にて)
支払方法:現金のみ

2:きび砂糖の優しい甘さ! 行列のできる人気店「Année(アネ)」

Annéeの外観
画像:みやこ

続いてご紹介するのは、地下鉄烏丸御池駅から徒歩約3分の場所にある『Année(アネ)』。ランチタイムには行列が絶えない人気のベーカリーカフェですが、テイクアウトのパンや焼き菓子も充実しています。

店内の様子
画像:みやこ

店内に入ると、焼きたてのパンの香ばしい香りに包まれます。木枠のショーケースには、自慢のハード系パンをはじめ、クロワッサンやキッシュなど、食事にもおやつにもぴったりなパンがずらりと並んでいます。どれもおいしそうで、見ているだけでワクワクしてしまいますね。

シュトーレンの断面
画像:みやこ

そんな魅力的なパンが並ぶ同店で、この時期だけ出会える特別な一品が『シュトーレン』(2,250円)。
今年は“きび砂糖”の割合を増やして、より優しい甘さに仕上げているんだそう。

薄くスライスすると、中にはレーズン、オレンジ、クランベリー、イチジク、杏、プルーンといった色とりどりのフルーツと、アーモンド、クルミ、マカダミアナッツがぎっしり! シナモン、カルダモン、ナツメグなどのスパイスが香りますが、きび砂糖のまろやかな甘みが全体を包み込み、子どもから大人まで楽しめる味わいです。フルーツとナッツの凝縮された旨味を存分に堪能できますよ。

【店舗情報】
Année(アネ)
住所:京都府京都市中京区姉小路室町西入ル突抜町139 プリモフィオーレ 1階
最寄:地下鉄「烏丸御池駅」4-1出口から徒歩約3分
電話番号:075-222-0517
営業時間:11:00~20:00
定休日:木曜日、日曜日、第3水曜日
駐車場:なし(付近にコインパーキング有)

【パパママ向け情報】
ベビーカー入店:可(カフェ利用は混雑するため、テイクアウト利用がスムーズです)

【支払い・予約情報】
予約:不可
支払方法:現金・カード・電子マネー

3:たっぷりのフルーツが贅沢! 実力派パティスリー「grains de vanille(グラン・ヴァニーユ)」

grains de vanilleの外観
画像:みやこ

最後にご紹介するのは、同じく烏丸御池エリアにある『grains de vanille(グラン・ヴァニーユ)』。
フランス語で「バニラの種」という意味の店名を持つ、白を基調としたかわいらしいパティスリーです。

店内のクリスマスツリー

店内は明るく清潔感があり、ショーケースにはまるで宝石のようなケーキが並びます。クリスマスシーズンには素敵なツリーも飾られ、訪れるだけで幸せな気分に。

シュトーレン(プレーン)
画像:みやこ

こちらでいただける『シュトーレン』(3,000円)は、パティスリーならではの一品。シナモンなどのスパイスを練り込んだしっとりとした生地には、リンゴ、イチジク、プラム、アプリコット、レーズン、ピーチ、オレンジと、数え切れないほどのドライフルーツがぜいたくに使われています。

さらに、アーモンド、ヘーゼルナッツ、クルミの香ばしい食感がアクセントに。フルーツの甘酸っぱさとナッツのコク、スパイスの香りが一体となった、リッチで奥深い味わいです。

【店舗情報】
grains de vanille(グラン・ヴァニーユ)
住所:京都府京都市中京区間之町二条下ル鍵屋町486
最寄:地下鉄「烏丸御池駅」徒歩約4分
電話番号:075-241-7726
営業時間:10:30~18:00
定休日:日曜日・月曜日(不定休あり)
駐車場:あり(店前2台)

【パパママ向け情報】
ベビーカー入店:可(入り口はフラットで入りやすいです)

【支払い・予約情報】
予約:不可
支払方法:現金のみ

ライター・みやこのひとこと

今回は、京都で買えるこだわりのシュトーレンを3つご紹介しました。梅酒を使った個性派から、きび砂糖の優しい甘さ、フルーツたっぷりのリッチな味わいまで、どれも作り手の愛情が詰まったものばかり。クリスマスまでのワクワクする期間、毎日少しずつ変化する味わいを家族みんなで楽しんでみてはいかがでしょうか。人気商品は売り切れることも早いため、気になるお店にはお早めに足を運んでみてくださいね。

連載『きょうとのパンとくらす』は毎週月曜日20時にご紹介しています。これまでにご紹介したパンはこちらからチェック!

取材・文/みやこ

【画像】みやこ
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