らーめん門扇伏水酒蔵店の黄桜の酒粕らーめん
ランチ

“蔵元を選べる”限定ラーメンとは【京都市伏見区】

はんなりしたイメージのある京都。実は、おいしいラーメンの激戦区としても有名です。昔ながらの中華そばから、こってり濃厚な豚骨、個性豊かな創作ラーメンまで……その日の気分で選べるのが京都ラーメンの魅力。

連載『きょうとのラーメンとくらす』では、きょうとくらすのライターたちが「ぜひ一度食べてみてほしい!」とみなさんにおすすめしたいラーメンをご紹介します!

今回ご紹介するのは、ライター・さとみ縁がおすすめする『らーめん門扇(もんせん)伏水酒蔵(ふしみさかぐら)店』(京都市伏見区)。鶏白湯と酒粕の絶妙なバランスが楽しめる一杯をレポートします。

駅近&屋内で立ち寄りやすい◎

大手筋商店街の入り口と踏切
画像:さとみ縁

『らーめん門扇 伏水酒蔵店』へのアクセスは、京阪・伏見桃山駅より徒歩約4分、もしくは近鉄・桃山御陵前駅より徒歩約5分。店舗専用の駐車場はないので、近隣のパーキングを利用するか、公共交通機関の利用がおすすめです。

駅からお店のある『伏水酒蔵小路』へ行く途中には踏切があります。小さな子どもと一緒に行く場合は手をつないで歩くなど、気をつけて向かってくださいね。

伏水酒蔵小路の入口
画像:さとみ縁

『伏水酒蔵小路』は、飲食店9店舗が集結する複合施設です。『納屋町商店街』に面しており、『大手筋商店街』から延びる横道沿いにも入口があります。どちらの商店街にもアーケードがあるので、天候を気にせずお出かけできるのは嬉しいポイントです。

今回筆者が訪れた『らーめん門扇 伏水酒蔵店』は、『大手筋商店街』側から入ってすぐにあります。施設内には、他にも日本酒がずらりと並んだ酒蔵やお寿司、鉄板焼きのお店などがあり、賑わっていました。

らーめん門扇伏水酒蔵店のカウンター席
画像:さとみ縁

お店には「ラーメン」と書かれた提灯やカラフルなランタンが飾られ、まるで屋台のよう。店舗スペースには、厨房を囲むように設置されたカウンター席11席のほか、6人掛けにセッティングされたテーブル席が2席あります。

完全室内となる『伏水酒蔵小路』は照明が少し落とされ、昼間でも大人っぽい雰囲気。空調が完備されているので快適に過ごせます。

年中いただける! 8つの蔵元から選ぶ『酒粕らーめん』

らーめん門扇伏水酒蔵店のポップ
画像:さとみ縁

筆者のおすすめは『酒粕らーめん』(1,200円)。『らーめん門扇』は、他にも『祇園本店』と沖縄の『美ら門扇』の2店舗がありますが、こちらのメニューは『伏水酒蔵店』限定です。

『酒粕らーめん』では、常時用意されている8つの蔵元の酒粕から1つ選んで、自慢の鶏白湯スープと一緒に味わうことができます。

冬の食材というイメージが強い酒粕は、本来お酒造りが終わった後しか手に入らないもの。しかし、同店では一年を通していつでも注文可能です。

らーめん門扇伏水酒蔵店の酒粕らーめんの酒粕ラインアップ
画像:さとみ縁

筆者が訪れた時の酒粕のラインアップは、『黄桜』『招徳』『豊祝』『玉乃光』『英勲』『京姫』『富翁』『城陽』でした。季節によって蔵元や酒粕は変わるんだそう。

8つの酒粕は「酒感強め」と「酒感弱め」の2つに分けて表記されているので、好みや気分に合わせて選べます。中には、『ミニ』(1,100円)を3つ頼んで食べ比べをするお客さんもいるのだとか。

なお、『酒粕らーめん』は、粕汁程度にアルコールが残っている状態で提供されます。お酒が苦手な人や小さな子どもには、酒粕の入っていない『鶏らーめん』などがおすすめです。

蔵元の個性を堪能できる一杯

黄桜の酒粕らーめん
画像:さとみ縁

今回、筆者は伏見といえば有名な『黄桜』をいただくことにしました。

ラーメンの到着と同時に豊かなお酒の香りが。濃厚でクリーミーなスープには、鶏チャーシュー、糸唐辛子、ねぎ、白菜やにんじん、大根が盛り付けられています。

酒粕らーめんのスープ
画像:さとみ縁

まずは『黄桜』の酒粕を加えた鶏白湯スープを一口。鼻に抜ける芳醇な香りと舌に広がる独特な甘みやじわっとした余韻がたまりません。

鶏と野菜をじっくり煮込んで作られたスープは、口に入れた瞬間は濃厚ですが、後味はあっさり。少しとろみがあるので、舌の上にコク深い風味が残ります。

酒粕らーめんの細めの生麺
画像:さとみ縁

麺は細めの生麺です。柔らかめの食感でスープがよく絡み、すするたびに酒粕の香りと味わいが深まるよう。

鶏チャーシューは、皮付きのもも肉を使用し店内で仕込んでいます。お肉はぷりぷり、皮はトロっとした食感です。また、野菜は細かく刻まれており、嚙めば噛むほどあっさりとした甘みが口の中をさっぱりさせてくれます。

トッピングはどれもスープの味わいによくなじんで、酒粕の豊かな個性を引き立てるものばかりでした。

店舗詳細

らーめん門扇 伏水酒蔵店
住所:京都府京都市伏見区平野町82-2 伏水酒蔵小路内
電話番号:075-603-0380
営業時間:11:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:火曜日

ライター・さとみ縁のひとこと

『酒粕らーめん』は「スープまで飲み干せる」というお客さんも多いそう。筆者もスープまで完食したところ、お腹がぽかぽかに。店内は冷房が効いていましたが、うっすら汗をかくほどでした。

“京都の酒蔵・伏見”ならではの一杯は、ランチやディナー、呑んだ後のシメにもぴったり。好みの蔵元の酒粕をじっくり味わったり食べ比べてみたりして、楽しんでくださいね。

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文/さとみ縁

【画像】さとみ縁
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