コラム

山歩(さんぽ)しよう!大岩山篇~ハムさんの“アウトドアを楽しもう!”【きょうとくらすコラム】

京都は街から山や川が近く、お散歩したり、山に登ってリフレッシュするのにぴったりな場所です。アウトドアで京都の自然を味わってみませんか?

きょうとくらすでは毎月一回、アウトドアの達人で花背山の家 顧問 安田公一が、アウトドア初心者から、もっともっと楽しみたい人に向けて、ちょっとしたコツや奥深い魅力をお伝えします。今回は、初心者でも始めやすい京都の山歩きスポットをご紹介します。

画像:安田公一

大岩山

今回は、大岩山に登ってきました。
この山の特徴は、低い山であることです。展望台からは伏見桃山城を眼下に見下ろせ、京都市内の景色も広がります。気持ちのいい眺めが楽しめるので、きっと登ってよかったと思えるはずです。

伏見桃山城から住宅街を抜け、竹林の道を歩いていくと小高い山が見えてきます。大きな電波塔が立っているのが、「大岩山」の目印です。展望台からは、伏見桃山城や京都市内の景色が見渡せます。道も整備されており、女性同士や子連れでも登りやすい山です。
かつては、産業廃棄物の不法投棄で問題となり、地域住民や行政が裁判を起こすなど、テレビや新聞でも大きく取り上げられていました。また、「大岩神社」がすぐ下にあり京都でも有数のパワースポットとしても知られています。

画像:安田公一

画家・堂本印象がデザインし寄進した鳥居や、趣のある石の彫刻が点在しています。
このエリアは、トレイルコースでもあるので一度チャレンジしてみてください。

登り口

画像:安田公一

京阪電車「伏見桃山駅」、近鉄電車の「桃山御陵前駅」、JR「桃山駅」から歩いて、大岩山を目指します。まずは、伏見桃山陵を通り抜けて伏見桃山城へ向かいます。伏見桃山城のすぐ隣にある運動公園の多目的グラウンドを抜けると住宅街に出ます。住宅街の中にはトレイルコースの目印があり、それに従って進むと竹林の道に入ります。そこが大岩山の登山口です。登山口から歩いて約20分で、大岩山展望台に到着します。

持ち物

両手が空くようにリュックを背負ってください(クマよけの鈴をつけておく)、飲み物、タオル、弁当、飴やチョコレート、タオル、帽子、軍手、防寒具、雨具、携帯電話、登山地図、ゴミ袋、救急セット、自分が必要と思うもの。

出発時間や所要時間

画像:安田公一

10時 京阪電車 伏見桃山駅 出発
伏見桃山陵から伏見桃山城を抜け、藤城小学校側道を通り、大岩山登り口へ
11時半 展望台到着
大岩神社まで下山5分、大岩街道(神社登り口)まで15分
※個人の体力によって山歩の時間に差はあります。

注意点

展望台から大岩神社への道は急な坂のため、注意して下山してください。また、神社の登り口は大岩街道に面しています。しばらく歩かないと公共交通機関は無いので京阪電車「藤森駅」まで歩いてください。

安田 公一(やすだ こういち)花背山の家 顧問 通称:ハムさん

京都市立学校教員として勤務した後、平成7年~10年文部科学省よりシンガポール日本人学校に海外派遣主任教員として赴任。小学生からボーイスカウト活動を行い、海外初のボーイスカウト日本連盟隊を結成、初代国際隊長。帰国後、平成10年京都市教育委員会 花背山の家 指導主事、首席指導主事、課長、所長、2024年4月より顧問。佛教大学教育学部 特任教授として野外教育を広める。文科省 中教審 体験活動委員会委員。教育学修士(心理学)、バレーボール国際コーチ、京都府成年男子バレーボールチーム監督、趣味はバンド活動(ドラム)ライブで活動中。

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文/安田公一

【画像】安田公一