KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。
2024年8月17日(土)の放送では、パン職人兼庭師・宮越隆之さんに話を伺いました。
Profile:パン職人兼庭師・宮越隆之さん
今回ご紹介する宮越さんは、竹田駅からすぐの場所にお店を構えるベーカリー『パンのgubbe(グッベ)』の店主。
平日はパン職人として働く傍ら、週末は庭師として活動し二足の草鞋を履いています。
同店イチオシのパンが『クロワッサン』(300円)。いい具合に外はパリッと、中はしっとりしていて、宮越さんも「京都で一番おいしい!」と豪語するほどの自信作なんだそうです。
お店には、ピザやホットドッグ、バゲットなど種類豊富なパンが並んでいます。
庭師との出会い
パン屋の店主として働く一方、庭師としての仕事も行う宮越さん。近所に住んでいた庭師の親方に誘われたことがきっかけで、21〜22歳の頃から職人の仕事を始めたそう。
実際にやってみると、自分の作った庭をみて「やってよかった!」とやりがいを感じるように。
31歳で独立しましたが、なかなか仕事をもらえず、他の庭師から仕事を回してもらいながら苦労していた時期もあったそうです。
都市部での訪問営業ではあまり結果を出せず、田舎の方まで出向いていた宮越さん。
「せっかくここまで来たから」と近くのパン屋に寄っているうちに、だんだんパンが好きになりパンの世界にハマっていくようになりました。
コロナ禍で心機一転
コロナ禍に入ってからは、庭師としての営業がしにくくなってしまったそう。
これからのことを考えたとき、京都にはパン屋が多いのに自分が住んでいる竹田にはあまりないことに気付いたんだとか。
「大好きなバゲットなどを置いているパン屋があったらいいな」という思いから、パン屋を始めることを決意しました。
初めは、パン職人を雇って自分はマネジメントとしてお店を始めようとしていたそう。
しかし、お店を改装中に一緒に立ち上げる予定だった方が辞退したことで、素人ながらも自分でパンを作ることにしたそうです。
最初は、YouTubeの動画でパン作りの勉強をしていた宮越さん。独学で励んだ甲斐あって、お店は大繁盛。オープンから一度もお客さんが0になる日はないそうです。
お客様と共に
最初の頃は、2~3種類しかパンを作れずお客さんからも「大丈夫?」と言われていたそう。
しかし、そのたびに宮越さんも「もうちょっと頑張るんで応援してください!」と言い続けていたところ、1年ぶりに来たお客さんからは「パン屋さんっぽくなってる!」とお褒めの言葉をいただいたんだとか。
また、元々料理もあまり得意ではなかった宮越さんは、総菜パン作りに苦労しました。具材の下処理など調理の工程からお客さんに教えてもらい、総菜パンを作り上げていきました。
今でも毎日1本はパンの動画を観ているものの、どうしても問題が解決しない場合は、自作のパンを持って別のパン屋まで足を運び、パン職人に話を聞いているそうです。
「まだまだ未熟だから、いつかパンのおいしさで有名になりたい!」と話す宮越さん。“変わった店主”から“一流のパン職人”になるまで、努力を惜しまないと語っていました。
宮越さんを表すことば
今回の“宮越さんを表すことば”は、『YouTubeパン屋さん(一日一動画)』です。
勉強熱心で行動力のある宮越さん。今後も、地元・竹田に住む人が幸せになるようなパンを作っていってほしいですね!
【詳細情報】
パンのgubbe(グッベ)
住所:京都府京都市伏見区竹田西桶ノ井町141
営業時間:8:00〜18:00
定休日:日曜・祝日
番組動画もチェック
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文/sumire
【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2024年8月17日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。