KBS京都で放送中の『きょうと経済テラス「キュンと!」』。
今回は、2024年9月27日(金)に放送された『お茶ビズ』コーナーから、“ビジネスで使えるお茶のマナー”をご紹介します。
主に茶道関係の書籍を出版している『淡交社』の社長で、茶人でもある伊住公一朗さんがKBS京都・相埜裕樹アナウンサーに伝授してくださいます!
伊住公一朗さんとは?
京都市北区にある『淡交社』。社長の伊住公一朗さんは千利休の子孫でもあります。ビジネスや実生活にも役立つ茶室でのマナーを教えていただきましたよ!
今回のテーマは、「掛け軸とお花の見方」です。見方を理解することで自分の感性を磨くことができますね。
掛け軸とお花の見方
和室に入ったら、まず床の間に一礼をしお軸を見ます。
床のしつらえは、お茶会を催されている亭主が一番心を寄せている場所なので、まず亭主のおもてなしの心を感じましょう。
床の間を拝見する際は扇子を前に置きます。掛け軸やしつらえに対して敬意を表します。
お茶室の中には無駄なものがなく‘‘掛け軸‘‘と‘‘お花‘‘だけが床の間に飾られています。
‘‘掛け軸‘‘はその意味を考えるもの楽しみの一つですし、‘‘お花‘‘はお茶室の中で唯一命を持っている非常に尊い存在です。
茶道は無駄なものを削ぎ落す文化と言われており、それを「引き算の美」とも言います。
ビジネスにおいても、何がなんでもしようと欲張ると本質が見えなくなるので、何かを減らしたり、心の余裕を持つことも必要ですね。
今回は相埜裕樹アナウンサーが花の投げ入れに挑戦!軸となるお花を決めて、自然の姿を想像し生けていきます。
シンプルながら素敵なお花が生けられました。
ビジネスにおいても、この花のように詰め込みすぎず余白を意識することで、心のゆとりができると良いですね。
今月の言葉
今月の言葉は『花は野にあるように生け』です。
お花は普段、野原に咲いていますが、お茶室の中では‘‘どのようにすればその存在が際立つか‘‘本質を理解しなければ表現できません。
ビジネスにおいても、本質を理解し、相手のニーズを読み解く力は大切です。
『花は野であるように生け』この教えをしっかり考えながら、日常生活にも役立ててみてはいかがでしょうか。
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文/きょうとくらす編集部
【画像・参考】
※この記事は、2024年9月27日(金)放送時点の情報です。