『SHUKA カカオ』。
グルメ

材料は種と糖だけ?新感覚のスイーツが楽しめるお店【京都市中京区】

せっかくおやつを食べるのなら、なるべく体に良いものを……と思っている方も多いはず。

今回は、甘納豆屋の“砂糖漬け”のノウハウを元に生まれた、自然の力を味わうためのお菓子『SHUKA』が楽しめる『SHUKA 京都本店』(京都市中京区)をご紹介します。

種の世界へようこそ

画像:さとみ緑

『SHUKA 京都本店』は、『西院駅』から歩いて10分ほどの住宅街にあります。

隣には『有限会社斗六屋』があり、「ルーツである甘納豆屋の隣に店を構えたかったのです。」と4代目社長・近藤さんは話します。

『SHUKA京都本店』入り口横の商品展示。
画像:さとみ縁

お店の中に入ると、ふわっと甘い香りが! 入り口すぐにある照明は、風に乗って遠くに飛ぶ綿毛をイメージしたものなんだそう。また、店舗の素材全てに、種とかかわりのある土、銅(土の見立て)、鉄(古い農具で使われていた金属)が使われています。

1階には商品が並び、奥には工房があります。

『SHUKA京都本店』2階のイートインスペース。
画像:さとみ縁

2階には、8月にオープンしたイートインスペースがあります。

土の中から芽吹こうとしている種の視点を表現するため、天井の一部をガラス張りにして空が見えるようになっています。

種の個性をそのままに活かしたお菓子作り

画像:さとみ縁

甘納豆は、一般的にぎりぎり形を保てる程度まで柔らかくするのに対して、『SHUKA』では種の個性を活かすため、色や形だけでなく、食感までも残したアルデンテな仕上がりを大事にしています。

「『SHUKA』と甘納豆は一見真逆のように見えますが、甘納豆作りで大事にしてきた“自然を尊ぶ姿勢”を伝えたい思いは一貫しています。」と近藤さん。

一口食べれば広がる新しい味わい

画像:さとみ縁

今回いただいたのはイートイン限定『3gelato + SHUKA6種類食べ比べセット』(ジェラート代+800円)。

6種類の『SHUKA』は、左から『斗六豆』『ピスタチオ』『小豆』『黒豆』『カシューナッツ』『カカオ』で、セットのドリンクは緑茶またはコーヒーのどちらかを選べます。今回、筆者は『うじひかり』の水出し緑茶を選びました。

『SHUKA』は、一番左の『斗六豆』から順に食べるのがおすすめ。さくっとした歯触りの後、口の中で溶けてしまいます。豆っぽさと甘味が後口に残って新感覚のおいしさです。

『ピスタチオ』は口に入れた瞬間にじゅわっとした甘みが広がります。

『SHUKA 黒豆』。
画像:さとみ縁

『小豆』は、京都府原産の『瑞穂大納言』を使用し、『黒豆』は丹波産を使用しているのだそう。どちらも豆と砂糖、両方の甘味がほどよく感じられました。

『カシューナッツ』は、ナッツの甘味がしっかりあり、ミルキーな味わい。

『カカオ』は、『SHUKA』の中で唯一ココナツシュガーを使用しています。少しほろ苦く、コーヒーとの相性がよさそうでした。

『3gelato + SHUKA6種類食べ比べセット』の『SHUKA gelato』。
画像:さとみ縁

続いては、3種類の『SHUKA gelato』。今回、筆者は『カカオ』『ピスタチオ』『斗六豆バニラ』をいただきました。

『カカオ』は、どっしりした香りとなめらかな口当たりが楽しめます。今回できたてをいただくことができました。これは工房がある京都本店ならでは!

『ピスタチオ』は、あえてつぶつぶ感を残していて、食べ応えがあります。

『斗六豆バニラ』は、あっさりとした斗六豆の甘味と、豆本来のうまみがぎゅっと詰まっています。

個性ある“種”と向き合う時間を存分に味わえる『SHUKA 京都本店』。自然の力に思いを馳せて、心休まるひとときを過ごすことができました。

【店舗詳細】
SHUKA 京都本店
住所:京都府京都市中京区壬生西大竹町3-1
電話番号:075-841-8844
営業時間:【火~土】11:00~17:00【日】11:00~16:00
定休日:月曜日

取材・文/さとみ縁

【画像】さとみ縁
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