KBS京都で放送中の『京都浪漫~悠久の物語~』。
2023年10月8日(日)に放送された『京都を駈けた神馬や名馬たち~上賀茂神社・藤森神社・京都競馬場~』から、“京都競馬場”についてご紹介します。
リニューアルオープンした「京都競馬場」
京都市伏見区にある京都競馬場。周回コースの内側にある池は、かつて洛南の地にあった湖と呼べるほどの巨大な池・巨椋池の名残とされています。
京都競馬場までは、京阪電車『淀』駅から徒歩およそ2分。競馬開催日には競馬場と専用通路で直結している臨時改札口も利用できます。
京都競馬場が現在の場所に開設されたのは大正14年(1925年)。2025年に開設100周年を迎えることから、記念事業の一環として4年間をかけてリニューアル工事が行われ、2023年4月22日に新装オープンしました。
新たな京都競馬場の愛称は『センテニアル・パーク京都競馬場』。センテニアルとは“100年の・100周年の”という意味の英語で、開設100周年にちなんだ命名です。
出走前の馬がファンに馬体を披露するパドックは、長年親しまれた円形から、見やすさを追求した楕円形となり、2階には360度パドックを取り囲むパドックリングを新設。
そして、リニューアルの目玉となったのが、ステーションサイドと名付けられたスタンドの改修と……、
ゴールサイドと名付けられたスタンドの建替え。どちらもゆったり、広々とした快適な環境に生まれ変わりました。
名馬・ライスシャワーの石碑
リニューアルオープンの翌週、春の天皇賞が行われた2023年4月30日に、献花の行列ができて話題になったのが『ライスシャワー碑』。
1992年の菊花賞ではミホノブルボンの三冠を阻止し、1着となったライスシャワー。しばらく低迷しましたが、1995年の春の天皇賞で見事に1着となり復活。
しかし、1995年の宝塚記念でレース中に骨折し、天に召されてしまいます。淀にある京都競馬場での活躍が多かったことから、「淀を愛し、淀に愛された孤高のステイヤー」と称されました。
新スポット「三冠馬メモリアルロード」
リニューアルされた京都競馬場の新スポットが『三冠馬メモリアルロード』。2023年9月までに誕生した三冠馬・三冠牝馬、14頭の像がずらりと並びます。
三冠馬とは、3歳馬だけが出走できるクラシックレースのうち、皐月賞・日本ダービー・菊花賞を制した馬のこと。最終レースの菊花賞は京都競馬場で行われるため、淀のターフは三冠馬が生まれる舞台なのです。
メスの馬、牝馬限定の三冠レースが桜花賞・オークス・秋華賞の3レース。こちらも最終の秋華賞が京都競馬場で行われます。
新しくなった京都競馬場で、淀のターフを駆け抜けた名馬たちの思い出に浸ってみてはいかがでしょう。
文/きょうとくらす編集部
【画像・参考】京都浪漫~悠久の物語~(第1・2週 日曜日 21:00~21:55/再放送 第3・4週 日曜日 21:00~21:55) – KBS京都
※この記事は2023年10月8日(日)放送時点の情報です。