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あなたは大丈夫?「貯蓄ができない子育て世帯」の4つの特徴【FPが解説】

「頑張りすぎないマネープランで夢の実現を!」がモットーのCFP®認定者(ファイナンシャル・プランナー)・八束和音です。

連載『FP八束の「お金とくらす」』では、子育て世帯が知っておきたい“お金にまつわる知識や情報”をご紹介します。

さて、「子どもの将来に備えたいけど思うように貯蓄ができない」という声を耳にしたり、思っていたりしていませんか? 今回は、“お金が貯まらない子育て世帯の特徴とその改善ポイント”について解説します。

1:先取り貯蓄をしていない

考える夫婦
画像:polkadot_photo/Shutterstock

お金を貯める最大のコツは“先取りで貯蓄して、残ったお金でやりくりする”こと。“月末に余ったお金を貯蓄する”というスタイルでは、なかなか貯めることができません。

例えば、勤務先の『財形貯蓄』『持株会』といった積立制度や、各金融機関で利用できる『定期積立』など天引きができる金融商品を上手に活用するのもひとつの方法です。

貯蓄は子どもがまだ小さい家庭なら、手取り収入の20%を目標にしてみてください。現在ほとんど貯めることができていないという場合は、まずは5%を目指し、それがクリアできたら10%……といった具合に、徐々に積立額を増やしていくといいでしょう。

2:支出の把握ができていない

家計簿をつける人
画像:mapo_japan/Shutterstock

「何にいくらお金を使っているかわからない」というのも、貯蓄ができない世帯の特徴。毎月一定額が出ていく住居費・教育費・保険料・通信費などの固定費は、通帳やカードの履歴から簡単に把握できるはずです。

それ以外の食費・お小遣い・雑費などの変動費を、家計簿で把握することにチャレンジしてみてください。

子育て世帯には、手軽に家計管理ができるスマホのアプリもおすすめですよ。出費の都度、アプリに入力する習慣をつけるといいでしょう。支出の詳細がわかると“使いすぎがないのか?”“どこを節約できるのか?”といったことがみえてきますよ。

3:共働きでお財布が別

お金と通帳
画像:Bowonpat Sakaew/Shutterstock

日々子育てと仕事に忙しい共働き世帯も要注意です。収入に余裕がある分、使いすぎてしまう傾向もあるようです。特に、夫婦各々が負担する支出だけを決めて、あとは好きに管理するという形を取っている場合、「ふたを開けてみると2人とも貯蓄ができていなかった……」ということも起こりえます。

例え夫婦のお財布が別管理でも、“教育資金”や“住宅購入”といった将来の出費のために共通の貯蓄は作っておきたいもの。“収入の中からいくら共通の貯蓄に回すのか”を、あらかじめ話し合っておきましょう。

4:現金ではなくキャッシュレス派

カードで支払う人
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手軽に決済ができてポイントも貯まるので、「わが家は現金ではなくキャッシュレス中心!」だという家庭も多いのでは。キャッシュレスは履歴が残るため、家計管理がしやすくなるメリットもある反面、お金を使っている感覚がなく、つい使いすぎてしまうというデメリットもあります。

特に“ポイント〇倍!”といったお得なキャンペーンが大好きな人は要注意。キャンペーン期間中に必要以上の買い物をして、支出が膨らんでしまうケースも。1か月に使うキャッシュレスの上限額を決めて、それ以上はチャージしないようにするなど使いすぎを抑える工夫をしましょう。

以上の4つの中に当てはまるものはありましたか? 1つでも当てはまったら見直しをして、“貯蓄体質”の家計を目指しましょう!

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文/八束和音(CFP認定者)

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