日本有数のパンの消費量が多い都市・京都に生まれ育ったパン大好きライターのみやこです。
連載『きょうとのパンとくらす』では、これまで150店舗を超えるパン屋さんを訪れた筆者がおすすめするパン屋さんを紹介します。
さて、今回ご紹介するのは、太秦で撮影する役者さん達も足繁く通ったという、京都を代表する老舗のパン屋さんです。
100年を超える歴史をもつ老舗パン屋さん
地下鉄東西線・西大路御池駅から徒歩約10分、三条御前の南東角にある昔ながらのパン屋さん『天狗堂海野製パン所』。
大正11年(1922年)に創業したお店は、2024年で102年にもなる老舗中の老舗。京都で撮影をする役者さん達も昔からよく来店されるそうです。
ショーケースには昔ながらのパンが並ぶ
歩道に面したショーケースに並ぶパンの中から、好きなものを選んでお店の方に伝える創業当初から変わらないスタイル。昔ながらの対面販売の温かさが感じられ、パンを選ぶ楽しさもひとしおです。
ショーケースに並ぶパンはどれもノスタルジックな雰囲気が漂います。
おすすめのパンをご紹介
今回は、私がおすすめする3種類のパンをご紹介します。
『レーズン食パン』(650円)は、ラム酒に1か月浸け込んだレーズンがたっぷりと練り込まれており、そのシロップごと生地に練り込まれています。ひと口食べた瞬間、ラム酒の芳醇な香りが口いっぱいに広がり、ぜいたくなひとときを堪能できます。
シロップが生地に染み込んでいるため、ほんのりとした甘さも楽しめます。トースターで温める際には、シロップの影響で焦げやすいため、注意してくださいね。
※アルコール分を含む商品です。
『チョコホーン』(205円)は、程よい甘さの自家製チョコクリームが先っぽまでたっぷりと詰まったパンです。モッチリとしたパン生地の優しい味わいとチョコクリームの甘さがとてもバランス良く、おやつにもピッタリです。
『おためし袋』(280円)は、初代から作られている焼菓子で、ピーナッツがたっぷり入った『ピーナッツパン』と、レーズンが入り、肉球のような形をした『カステラパン』がそれぞれ1枚ずつ入ったセット商品です。
名前には『パン』とありますが、実際には長年愛され続けているクッキーです。素朴で懐かしい味わいが、創業当初から多くのファンを魅了してきました。
一番人気の『レーズン食パン』は、数量が限られており、売り切れてしまうことが多いので訪れる際はご注意くださいね。創業から100年、地元の方々や役者さんにも愛され続けるこのお店は、パン屋さんの激戦区である京都を代表する存在です。昔ながらの味わいを求めて、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
【店舗詳細】
天狗堂海野製パン所
住所:京都府京都市中京区壬生中川町9
電話番号:075-841-9883
営業時間:7:00〜20:00
定休日:日・月曜日
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取材・文/みやこ
【画像】みやこ
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