京都の洋食店といえば、アットホームな雰囲気のお店から洒落た老舗の高級店までさまざま。高級感のある店であっても、ランチではリーズナブルにいただけることも。
そこで、京都のローカル放送局KBS京都の社員に「おすすめの洋食店を教えて」とアンケートを取り、名前の挙がったお店をご紹介します。
今回は、こだわりの食材がたっぷり入ったランチセットがいただける『プチレストランないとう』(京都市中京区)を訪れました。
一歩入れば別世界! しっとりとした空間が広がる店内
『プチレストランないとう』へは、京都市営地下鉄・京都市役所前駅から北へ徒歩約9分。『京都御苑』の南側、麩屋町通沿いにあるマンションの1階にあり、入り口では、コック姿のブタのイラストがお出迎えしてくれます。
階段を上がって入店すると、控えめなクラシック音楽が流れる落ち着いた空間が広がります。足元の深い赤色のカーペットや窓際の深紅のカーテン、ガラスの花瓶に飾られたカーネーションやバラを見ていると、まるで高級ホテルのロビーにいるかのよう。
アンティークなのか、深みのあるツヤを放つテーブルやいすも優雅な雰囲気です。フロアのテーブル席は、4人掛けが3席と、5人掛けが1席。また、入り口から入ってすぐの所に2人掛けほどのテーブル席がある半個室が1つと、カウンターが5席あります。
店内フロアは道路より少しだけ高いため、窓際のテーブル席からは外を見下ろすことができます。
リーズナブルにいただけるこだわりのランチセット
今回はランチセットの『とんかつ』(ロース200g 2,500円)を注文。ランチセットの内容は、メインのほか、ご飯とサラダ、豚汁です。ディナーだと『オードブル』(2,800円)をいただいてからアラカルトを注文するスタイルなので、ランチセットはかなりお得。
『とんかつ』はお肉の量を120g、160g、180g、200gから、またお肉の種類をロースまたはヒレから選ぶことができ、組み合わせによって値段が変わります。筆者は、200gのロースとご飯を少なめでお願いしました。
KBS京都の社員アンケートでも「とんかつはサクっとジューシー。サラダから、スープ、他、なんでもおいしいのと、接客も素晴らしい。」との声があがったランチセットです。
『プチレストランないとう』のとんかつは岐阜県産の『養老山麓ポーク』を使用し、油は創業時からずっと京都の老舗『山中油店』の『圧搾なたね油』を使って揚げています。余熱で火を通すため食感がとてもやわらかく、「何もつけずそのままが一番おいしい」とスタッフは話します。
とんかつの向かって左側が赤身、右側が脂身の多い部位となり、真ん中は赤身と脂身がバランスよく味わえるのだそう。
赤身のお肉は厚みがしっかりあり、お箸で持ち上げるとずしっとした重さがあります。一口味わうと、細かくてサクサクの衣とほどよい弾力がありながらもほろほろとほぐれていく食感にびっくり。
脂身の部位は、口に入れた瞬間、衣の中身が溶けてなくなってしまいました。素材の甘みが口の中にじゅわっと広がり、赤身とは全く異なる味わいです。
とんかつは、自家製ソースとシチリアの海塩で味変も楽しめます。赤身に合うという自家製ソースは、チリパウダーや赤ワイン、みりんを使ったじわっとくる辛さがクセになる味わいでした。
また、海塩は粒が大きく、さっぱりとした味わいで脂身と合わせるのがおすすめなのだそう。いただいてみると、とんかつのあっさり感が増し、脂身の甘さが引き立ちました。
カラフルなサラダに具だくさんの豚汁! 野菜もしっかりいただける
付け合わせのカラフルなサラダは、福井県にあるハーブ専門店から取り寄せた季節の食材を中心としていて、ボリュームたっぷり。野菜をしっかり食べたい気分のときにもぴったりです。
また、自家製コールスローやポテトサラダ、一口サイズのポテトフライとバリエーションもあります。つけ合わせの内容は季節や仕入れによって変わるそうなので、何度来ても楽しめますよ。
そして、セットの豚汁もぜひじっくり味わいたい一品です。ごま油と山椒が入っていて、ほっとする味わいとちょうどいい量◎
熊本県産の麦みそを使用し、具材はゴボウやニンジン、豚肉、こんにゃくなどが入っています。野菜はどれも大きめに切ってありますが、口の中でほろほろと崩れていくほどのやわらかさ。口あたりもなめらかです。
驚きのやわらかさを誇るとんかつがリーズナブルにいただける『プチレストランないとう』のランチセット。いつもより少しだけ優雅なランチタイムを過ごしたい時には特におすすめです。
【店舗詳細】
プチレストランないとう
住所:京都府京都市中京区麩屋町通押小路上ル西側尾張町217 サンロータス池治1階
電話番号:075-211-3900
営業時間:12:00~14:30(L.O.13:30)/18:00~22:00(L.O.21:00)
定休日:月曜日
※ランチセットの内容は季節により異なる場合があります。
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文/さとみ縁
【画像】さとみ縁
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