はんなりしたイメージのある京都。実は、おいしいラーメンの激戦区としても有名です。昔ながらの中華そばから、こってり濃厚な豚骨、個性豊かな創作ラーメンまで……その日の気分で選べるのが京都ラーメンの魅力。
連載『きょうとのラーメンとくらす』では、きょうとくらすライターたちが「ぜひ一度食べてみてほしい!」とみなさんにおすすめしたいラーメンをご紹介します!
今回は、ライター・さとみ緑が、“超”濃厚鶏白湯が自慢の個性派ラーメン店『とことんとりコトコト東寺』(京都市南区)をご紹介。ぜひチェックしてくださいね!
東寺から歩いてすぐ! 子連れ歓迎のラーメン店

世界遺産『東寺』のほど近くにある『とことんとりコトコト東寺』。近鉄電車・東寺駅か、京都市営バスの九条大宮のバス停が最寄りです。駐車場は2台分ありますが、人気店なので公共交通機関を利用するのもおすすめ◎
2階建ての店舗は、外も中も鳥グッズがたくさん! お店で準備したものに加えて、常連のお客さんが寄贈してくれることもあるのだそう。

1階は、カウンター16席とテーブル席が1つあります。ランチタイムはサラリーマンで賑わいますが、4割ほどは女性のお客さんなのだとか。カウンター席の椅子は固定されているタイプで、隣が気にならない距離感なので、一人でもゆったりと過ごせます。

2階はテーブルが並ぶ座敷席で、子ども連れを優先して案内しているのだそう。同店は夫婦で経営しており、自分たちの子育て経験を活かして、小さな子どものいる家族連れへのサービスにも力を入れています。
子ども用食器の準備はもちろん、座敷席には椅子やクッション、たくさんのおもちゃが。おもちゃの数がとても多いので、「もっと遊びたい!」となる子どもも少なくないそうです。
最後の一滴まで残したくない! コラーゲンたっぷりの濃厚スープ

今回筆者がおすすめするのは、『とことん魚・肉玉丼セット』(1,300円)。『とことん魚』は、定番メニューの『とことん鶏』に鰹の魚粉を合わせた一品です。
同店のラーメンは、他では食べられない“超”濃厚な鶏白湯が特徴。鶏と野菜を“とことんコトコト”煮込んで作っています。詳しいレシピは秘密だそうですが、コラーゲンがたっぷりなので、しばらく置いておくと固まってしまうのだとか!

濃厚スープに合わせる麺は、平たいのでスープがよく絡みます。もちっとした食感と歯切れのよさがあり、すぐ次の一口をすすりたくなるほど。
味は濃厚ですが、野菜もたくさん使っているので脂っぽさは抑えられており、意外にも軽い口当たりです。女性でもぺろりと食べる人が多いそうですよ。
『とことん魚』は、この特製スープにたっぷりの魚粉をプラス。厳選したキメ細やかな魚粉はスープによく溶け、風味はしっかりあるのに不思議と舌には残りません。
そのため、口に入れた瞬間にぱっと鰹の風味が広がり、後を追うように濃厚鶏白湯がやってきます。そして、最後には再びなんともいえない和の香ばしさが残ります。

魚粉以外にも、自家製チャーシュー2枚、海苔2枚、ねぎ、メンマと盛りだくさんのトッピング。チャーシューはしっとりとした肉質で、とにかくやわらか。薄切りで大きさがあり、超濃厚鶏白湯スープをたっぷりと包んでいただけます。
一方、メンマは厚めにカットされており、コリコリ食感が楽しめます。また、2通りの刻み方をしたねぎは食感にアクセントを加えてくれ、飽きずに食べ進めることができます。
ちなみに、お好みで味変も可能。無料の調味料として、ナツメグやカレーパウダー、醤油などが用意されています。
海老の風味がたまらない「肉玉丼」

『肉玉丼』は、ご飯の上に自家製チャーシューとねぎ、卵黄、そして海老油がのっており、お茶碗サイズの丼で提供されます。
一口目から、海老のパンチの効いた風味にびっくり。先ほどの濃厚鶏白湯ラーメンにも負けない、しっかりとした味わいです。

海老油にはフライドオニオンが入っており、カリカリとした食感がクセになります。たっぷりの角切り自家製チャーシューやねぎと一緒にいただくと、より食感の変化が楽しめます。トッピングの卵黄を崩すと、具がより絡み合って、さらに濃厚な味わいが口の中に広がりましたよ。
また、同店では、食後にアイスティーや温かいお茶のサービスもあります。濃厚なメニューの後のさっぱりしたアイスティーは、心地いい甘さを感じさせてくれました。
店舗詳細
とことんとりコトコト東寺
住所:京都府京都市南区西九条比永城町26-2
電話番号:075-682-2180
営業時間:【火曜~日曜】11:00~15:00/【水~木曜のみ夜営業あり】18:00~21:30
定休日:月曜日
ライター・さとみ縁のひとこと
『とことん魚』の開発秘話を尋ねたところ、店主さん曰くまだまだラーメン研究は継続中で今も改良を続けているところなのだとか。
おいしい一杯のために、味わいからサービスまで“とことん”こだわる『とことんとりコトコト東寺』。進化し続ける味わいを、ぜひ一度体験してみてくださいね!
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【画像】さとみ縁
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