京都には人におすすめしたくなるようなスイーツがいっぱいありますよね♡
連載『きょうとのスイーツとくらす』では、きょうとくらすライターたちが「ぜひ一度食べてみてほしい!」とみなさんにおすすめしたいスイーツをPICK UP!
今回は、ライター・ミヤザキカレンダーがおすすめする、芋好き必見の『京甘藷(きょうかんしょ)』をご紹介します。
厳選素材を手しごとで 芋の魅力を引き出す一品

JR・宇多野駅より徒歩約8分の『京甘藷』。毎年秋〜夏が始まる前のシーズン限定で営業している芋専門店です。

サツマイモの香ばしく甘い香りが立ち込める店内に入ると、まず目に入るのが、山のように積まれた豪快なディスプレイ。わずか2ミリほどの細さにカットされいます。
実はこのディスプレイ、本物の芋けんぴをそのまま使っているのだそう。繊細で見ているだけで美しく、職人の丁寧な手しごとを感じられますね。
一本ずつ“手切り”で生まれるやさしい食感

『京甘藷』の生いもけんぴ・黄金芋(780円)の特徴は、機械ではなく職人の“手”で一本ずつカットしていること。機械で切ると切り口が均一になり、芋の繊維が断たれて焦げやすくなるのに対し、手作業だと一本ごとに微妙に異なる切り口が生まれるんだそう。それが、ほどよい食感と香ばしさの秘密です。

蜜は、砂糖・水・塩というシンプルな素材のみで、余計なものを加えず、芋本来の甘みと香りを引き立てるための工夫が随所に感じられます。揚げ油には、なたね油を使用。軽やかな後味を保ちつつ、サツマイモの風味をしっかり残すための選択なんだそう。
使用するさつまいもは、茨城県や宮崎県産を中心に、収穫期と品質を見極めて選定されているそう。そのため、7月〜9月の時期は、芋の状態が十分でない為、あえて休業するそうです。「おいしいものを届けたい」という想いが伝わる、潔い決断ですよね◎
固くない“生いもけんぴ”という新しいおいしさ

一般的な芋けんぴといえば、砂糖がたっぷりかかり、かりんとうのように固い印象がありますが、こちらはまったくの別物。固すぎず、やわらかすぎず絶妙な歯ごたえが印象的。表面にはほんのり蜜が絡んでいますが、甘さは控えめで上品。
しつこさのない後味が、次のひと口を誘います。食べ進めるうちに、揚げたサツマイモならではの香ばしさとやさしい甘みがふわりと広がり、ついつい手が止まらなくなります。
甘みと塩味のバランスを楽しむ「塩けんぴ」も

甘いものが少し苦手な方には、『塩けんぴ』(480円)もおすすめ。宮古島の雪塩を使用しており、ほんのりとした塩味が芋の甘みを引き締め、クセになる味わいです。
店舗情報
京甘藷(きょうかんしょ)
住所:京都府京都市右京区鳴滝蓮池町12-7
最寄:京福電気鉄道北野線「宇多野」徒歩8分
電話番号:075-461-5501
営業時間:10:00~17:00 ※売り切れ次第終了
定休日:火・水曜日 ※毎年7~9月の間は休業
駐車場:あり
【パパママ向け情報】
ベビーカー入店:可
【支払い】
現金・PayPay
ミヤザキカレンダーのひとこと
一見シンプルな芋けんぴですが、素材を見極め、季節を受け入れながらつくるその姿勢は、まさに“京都の丁寧な暮らし”そのもの。料理好きの筆者が、サツマイモの天ぷらのおいしい作り方を伺うと、素揚げしたサツマイモを一旦冷凍して天ぷらにすると、甘くておいしくなると教えてくださりました。芋を極めた職人のお菓子は、お土産や自分への小さなご褒美としてもおすすめしたいお菓子です。
連載『きょうとのスイーツとくらす』では、さまざまなスイーツを毎週金曜日20時にご紹介しています。これまでにご紹介したスイーツはこちらからチェック!文/ミヤザキカレンダー
【画像】ミヤザキカレンダー
※この記事は取材時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
※文中の価格はすべて税込みです。

