愛され続けた歴史ある店から話題の新店まで数多くの飲食店が立ち並ぶ京都。せっかくランチをするならおいしいお店で“外食の幸福感”を存分に味わいたいですよね。
そこで、京都のローカル放送局・KBS京都の社員に「ぜひ一度は食べてほしい京都の名中華店を教えて」とアンケートを取りました。その結果、名前の挙がったお店をご紹介します。
今回は、本場中国の北京料理が楽しめる『膳處漢ぽっちり』で、高級食材“ふかひれ”を使ったランチをご紹介します!
呉服屋を改装して作られた近代的な洋風町家
京都市営地下鉄・烏丸駅から徒歩約4分。観光やビジネスでさまざまな人が行き交う好立地な場所にモダン建築の存在感ある建物が。入口ののれんの隙間からのぞく店内は、重厚感たっぷりの雰囲気で思わず立ち止まって見入ってしまいます。
京都と北京の佇まいがよく似ていることから、中国宮廷料理の流れを汲む北京の台所に見立てて“膳處漢”、そこに舞妓さんの帯留めを表す“ぽっちり”をつけて『膳處漢ぽっちり』と名付けられたそうです。
かつて呉服屋だった京町家をリノベーションした建物は、近代的な洋風町家で、一歩入ると和と洋が調和した異空間が広がります。時代をワープしたような不思議な感覚で、この時点ですでに「来てよかった!」という期待感に胸が躍りました。
店内には風情のある中庭もあり、呉服屋時代のままの部屋もあれば、中国の建具を使ってリノベーションした部屋もあるそうです。
KBS京都社員のアンケートでは「日頃のご褒美として利用したいお店」という声があがっていました。個室もあるので、気の置けない仲間たちとプライベートな空間でゆっくりと食事を楽しめますよ。
「ふかひれ美人膳」
今回は、ランチのコース料理『ふかひれ美人膳 ふかひれほぐし』(3,800円)を注文しました。『ふかひれ美人膳』には、この他に『ふかひれ美人膳 ふかひれ姿 尾びれ』(8,500円)と、『ふかひれ美人膳 ふかひれ姿 胸びれ』(5,500円)の合計3種類のコースがあります。
“美人膳”と聞くだけで、思わずテンションが上がってしまいます……! 「おいしい食事をいただいておしゃべりを楽しむ。そんな至福の時間が、心も身体も美しくする。」という意味を込めてつけられたネーミングだそうです。
コースの始まりは、見た目も美しい『豆皿九点盛り』から。定番のニラ饅頭や焼売、そして季節の食材を使った9種の小皿です。
発酵唐辛子を使ったピリ辛の味わいや、セロリを使用したあっさりした味わいなど、すべての料理が、手間暇かけられた創作料理で「食事を楽しんでいただきたい」という料理人の想いを感じられました。
続いていただいたのは、メインである『ふかひれあんかけご飯』。
ふかひれの調理は時間と手間がかかるといわれていますが、野菜や豚、鶏がらなどを煮込んだ白湯からできるソースが、ふかひれにしっかり染み込んでいます。コリコリした食感が絶妙で、料理人の丁寧な仕事が際立つ逸品です。
そして、デザートの『杏仁豆腐』をいただきました。濃厚ですが甘さは控えめなので、食後お腹いっぱいでもおいしくいただけました。
最後には『東方美人』と呼ばれる台湾のお茶が提供されました。普通の烏龍茶より発酵が進んでおり、紅茶に近い渋みがしっかりあるお茶でした。
昔、大英帝国女王ヴィクトリアが、アジアのお土産として献上されたこのお茶に感動したので、“オリエンタルビューティー(東方美人)”と名付けられたそう。
『膳處漢ぽっちり』といえば、イートインでいただく北京料理だけでなく、祇園祭の定番『しみだれ豚まん』が大人気。お祭り当日は行列必至です。普段お店では食べることができませんが、家庭用にオンライン販売もしてるのでそちらもチェックしてみてくださいね。
【店舗詳細】
膳處漢ぽっちり(ぜぜかん)
住所 :京都府京都市中京区天神山町283-2
電話番号:075-257-5766
営業時間:【ランチ】11:30~15:00(L.O.14:00)【ディナー】17:00~22:00(L.O.21:00)
定休日 :なし
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文/ミヤザキカレンダー
【画像】ミヤザキカレンダー
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