ぶどうの木
子育て

父子で「産後ケアホテル」に泊まってみた【29歳、育児始めました日記】

こんにちは。新米ライターであり、新米パパのNakamuraです。

連載コラム『29歳、育児はじめました日記』では、新米パパが毎日の子育てを通して“ちょっとずつ父になっていく”リアルな記録をお届けします。

第6回となる今回は、“産後ケアホテルに父子で宿泊した様子”をご紹介します。特に利用をご検討中の方など、少しでも参考になれば幸いです。

妻が韓国旅行に

息子、生後6ヶ月。お昼寝の時間が徐々に短くなり、離乳食もスタートして、だんだん育児に手がかかるようになってきた頃。ある日、妻が言いました。

「友達と2泊3日でチェジュ島行ってくる。」

ここまで2人3脚の育児。その比重は、どちらかといえば育休中の妻に偏っていました。僕の仕事は忙しくなく、世のパパより育児の時間が長いとはいえ、丸々3日間のワンオペは初めてです。

ぶどうの木 京都院 外観
画像:ぶどうの木

妻がその代わりにと、産後ケアホテルを予約してくれました。そこで今回は、父子ふたりでの滞在の様子をお届けします。

産後ケアホテル 「ぶどうの木」

今回宿泊したのは、京都市東山区にある『ぶどうの木 京都院』。ベビー用設備が充実しており、赤ちゃんと一緒に過ごせるのはもちろん、常駐している助産師さんに赤ちゃんを預けて羽根を伸ばすことも可能。主に産前産後のママや赤ちゃんをサポートしてくれる施設ですが、父子だけでも泊まれるとのこと。

事前にLINEで必要事項をやり取りし、お部屋の見学もさせてもらえました。

ぶどうの木 公式LINE
画像:Nakamura

大泣きのチェックイン

普段の生活サイクルから計算して、16時半チェックインで予約しました。荷物をまとめて、いざ当日。妻はチェジュ島へ旅立ち、父子ふたりの3日間がスタート。朝のお散歩から離乳食、お昼の寝かしつけまで難なくこなし、滑り出しは上々――

と思いきや、いつもは2時間寝てくれるところ、30分でお昼寝から覚めてしまった息子。ふたたび寝かしつけを試みますが、二度寝の気配はゼロ。結果、プランは総崩れ、眠くて不機嫌マックスの赤ちゃんを抱えて地下鉄移動です。

地下鉄・五条駅からタクシーを利用し、なんとか『ぶどうの木』に到着。大きなベッドで、なんとか機嫌を持ち直してくれました。

ぶどうの木 客室
画像:Nakamura

チェックイン後、まずは客室で助産師さんとの面談。赤ちゃんの普段の様子や親自身の要望など、細かく聞き取ってくれます。せっかくなので、「夜は息子を預けて、久々にひとりで飲みに行きたい」とお伝えしました。まあ、今回はバチは当たらないでしょう。

その後はミルクと夕寝を済ませ、お風呂の時間。『ぶどうの木』では基本、助産師さんが朝にお風呂に入れてくれますが、我が家はお風呂は夜派。息子の生活サイクルをなるべく崩したくないので、夜に入れてもらえないかお願いしてみたところ、快くOKを頂けました。

常駐の助産師さんは絶対に忙しいはず。にも関わらず、パパのわがままに柔軟に対応頂けたのはとても嬉しかったです。

と、喜んでいたのも束の間。6ヶ月の我が息子、人見知りと日中のお昼寝不足も相まって、助産師さんに預けた途端に大号泣。とてもお風呂どころではなく、急遽僕も沐浴に参戦しました。入浴後のミルクも僕以外では泣き止まず。助産師の方々には大変お手間を掛けましたが、パパ的には内心愛しさを感じるひとときでした。ミルクを飲んで落ち着いたところで、助産師さんにバトンタッチ。

ぶどうの木
画像:Nakamura

ひとりで客室に戻り夕食です。食事は近辺の飲食店から日替わりで取り寄せているとの事で、大変おいしくヘルシーでした。

ぶどうの木 食事
画像:ぶどうの木

とはいえ、気になるのは息子の様子。客室には内線が無く、代わりに助産師さんと直接LINEでやり取りできます。

ぶどうの木 公式LINE
画像:Nakamura

さて、息子も寝たとのことで、おひとり様タイムです。何かあればすぐ戻れるように遠くには行きませんが、結局朝までスマホが鳴る事はなく、明け方まで飲み歩きを堪能しました。普段は育児に響かぬよう夜更かしは控えますが、安心して子どもを預けられるプロの存在は本当に心強いです。

翌朝にはこんなLINEが。人に子どもを預けることがない僕にとって、夜間の様子まで教えてくれるのは大きな安心材料でした。本当に助産師さん様々です。

ぶどうの木
画像:Nakamura

宿泊2日目。離乳食の都合で、日中は自宅に戻って息子と2人で過ごすことにしました。息子も多少は寝不足だったようで、離乳食後はたっぷり昼寝。飲み歩きでグロッキーな僕はただただ感謝です。

帰路
画像:Nakamura

夕方、ふたたび『ぶどうの木』へ。しっかり昼寝できていたためか、初日ほどの大騒ぎはなし。2日目の夜もしっかり飲みに行き、翌朝無事にチェックアウトしました。息子は心なしか名残惜しそうでした。

宿泊を振り返って

妻は育休、僕は在宅ワークと、比較的恵まれた育児環境だと思っていた我が家。しかし、思えば夫婦ともに実家が遠く、いざというときに頼れる他人がいない状況でもありました。

そのためか、気軽に助産師さんを頼れる宿泊中の解放感はとても大きいものがあり。思い切り羽根を伸ばせたことで、自覚していなかった育児のプレッシャーに気付けた宿泊体験だったと思います。気軽に利用できる価格ではないものの、それ相応の価値はあり、何かあればまた頼りたい施設でした。『ぶどうの木 京都院』の皆様、本当にありがとうございました。

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文/Nakamura

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【画像】Nakamura、ぶどうの木