KBS京都で放送中の『きょうとDays』。
今回は、2023年11月2日(木)に放送された『ふるさと Days』コーナーから、脱サラして遊覧船の船長に転身した男性をご紹介します。
小さい頃から憧れる伊根町へ移住
『舟屋の里』として知られる伊根町は、昔ながらの漁師町の風景が見られる地域。船着き場に立っているのがそんな伊根町の魅力を伝えている寺谷僚介さんです。
小さい頃から父親と釣りをしに伊根町へ遊びに来ていたという寺谷さん。
いつかは住んでみたいという思いが募り、一念発起して29歳のときに移住することを決意したのだとか。
元々は、京都市内の医療機器を販売する会社に勤めていたそう。移住後は、子供の頃からの趣味である釣りを仕事にしようと漁師の世界へ飛び込みました。
伊根湾を巡る遊覧船の運航を開始
つらい体力仕事である一方、漁師には毎日いろんな海のことを知れるメリットもあります。
日々奮闘している中、「伊根は観光地でもあるから漁師だけでなく観光船もやってみたら面白いんじゃないか」と思い始めたと話します。
早速船を購入した寺谷さんは、「伊根の魅力について多くの人に知ってほしい」という思いを込めて船に“Re:INE(リイネ)”と名付けました。
遊覧船は20~25分程度で伊根湾を一周するルート。人数が集まり次第出発します。
お客さんとの会話を大切にしようと船の前方に作った運転席から、寺谷さんはガイドもこなします。
この日観光を楽しんだお客さんからは、「説明おもしろかったし伊根に来たらおすすめ」「船長みたいに若い人たちがこれから移住して力発揮してやってくれているのは本当にうれしいです」といった声があがっていました。
観光客の素朴な質問から新事業も展開
「ここが僕の自宅で中にキッチンを作りました」と案内されたキッチンでは、宿泊施設のシェフとして移住してきた小倉里延さんがおいしそうな料理を作る姿が♡
寺谷さんと一緒に2023年10月から舟屋の宿で食事ができる仕出しサービスを始めたのだそう!
伊根町には、夕食を食べられるレストランが少ないのだとか。素泊まりの宿がほとんどなことから、伊根町や丹後半島のおいしい食材を楽しめるサービスが始まりました。
イチオシのメニューは、お刺身とオードブル! 伊根の漁港で水揚げされた新鮮な魚を贅沢に使ったお刺身の内容は、季節によってさまざま。
この日は、レンコダイの姿づくりをはじめ、アジやカワハギなどが並んでいました。
オードブルには、生魚が苦手な人でも食べやすいようなるべく調理した魚を使用。
ケンサキイカのアヒージョや小倉さん特製の鯖寿司など伊根で獲れた魚を中心としたメニューの他に、丹後半島で採れた卵や野菜なども使われていました。
「これを海の上で食べるともっとおもしろいと思うので、僕がやっている遊覧船で食事をしながらお酒も飲めるようなクルージングのプランもしたい」と語る寺谷さん。若手の移住者たちと協力して新たな“おもしろい”ことを日々、企画しています。
舟屋の里の魅力を教えてくれる寺谷さんの遊覧船。ぜひ一度足を運んでみては?
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文/sumire
【画像・参考】きょうとDays(毎週月~金曜日17:35~18:00) – KBS京都
※この記事は、2023年11月2日(木)放送時点の情報です。詳しくは店舗へお問い合わせください。