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【FPが解説】子育て世代が知りたい「ライフプランの立て方」

“人生100年時代”において、どのように自分らしく生きていくのか、そしてそれを支えるお金をイメージすることがとても重要。そのためにはしっかりと“ライフプラン”を立てることが必要不可欠です。

今回は、“ライフプランの立て方”についてFP(ファイナンシャルプランナー)である筆者が解説します。

ライフプランとは?

家族
画像:polkadot_photo/Shutterstock

よく耳にすることも多い“ライフプラン”というキーワードですが、「何をするのかよくわからない……」という人もいるかも。これから“住宅・教育・老後”といった人生の三大支出をクリアしなければいけない子育て世代にとって、ライフプランを立てることは必須。

ライフプランとは一言でいうと、“将来の生活設計・環境変化を予測して作成する、現在および将来の生活設計”のことを指します。ライフプランを立てる際には、“家族の夢は何か・その夢をいつまでに実現させたいか・実現にいくらお金がかかるのか”をまず明確にします。

ライフイベント表を作ろう

何か書く人

画像:polkadot_photo/Shutterstock

そこでまずトライしたいのが『ライフイベント表』の作成です。ライフイベント表とは、西暦、家族の年齢、今後予測されるイベント、かかるお金を記入し、一覧表にまとめたものです。今後20年程度のライフイベント表を作ることで、これから必要になるお金や時期を“見える化”できます。

表に記入するのは、出産、子どもの進学、住宅取得、車の買い替え、リフォーム、退職など、家族にとって重要なイベントと、そのイベントに必要な予算。

下記は、ある家族の10年分を記入したライフイベント表の例です。家族の年齢を軸に、進学、車の買い替え、家族旅行などのイベントと予算が記入されています。とてもシンプルな表ですが、これからのライフプランを考える基礎になります。

<ライフイベント表の例>

ライフプラン表
画像:きょうとくらす編集部

なお、ライフイベント表は『日本FP協会』のホームページからダウンロードできます。PDF版とExcel版がありますが、Excel版なら初年度に家族の年齢を入れると、その後を自動計算してくれてとても便利ですよ。

ライフイベント表の活用

計算する人

画像:polkadot_photo/Shutterstock

ライフイベント表を作成したら、これを基に具体的なプランを立ててみましょう。例えば「大学進学資金を貯めたい」ということなら、ライフイベント表で”何年後にいくら必要なのか”をチェックして、必要な積立額を逆算します。積立をしても不足しそうなら、“奨学金の活用”など具体的な対策を検討するといった具合です。

また、「貯蓄から運用に回せる金額を知りたい」といった場合にも、ライフイベント表が活用できます。一般的に運用に回してよいのは、生活費の3~6か月分の“緊急予備資金”と、5~10年後に出ていく“必要資金”を除いたお金。この必要資金もライフイベント表があれば簡単に計算ができます。

あまり難しく考えず、まずは“わが家のライフイベント表”を作成して、これからのライフプランをイメージしてみましょう!

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文/八束和音(CFP認定者)

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※この記事は2024年8月に制作しています。最新の情報はウェブサイトとあわせてご確認ください。