キャリア

ビジネスでも役立つ! 千利休の子孫から学ぶ「茶道 ‟襖の開け方・和室への入り方”」

KBS京都で放送中の『きょうと経済テラス「キュンと!」』。

今回は、2024年8月23日(金)に放送された『お茶ビズ』コーナーから、“ビジネスで使えるお茶のマナー”をご紹介します。

主に茶道関係の書籍を出版している『淡交社』の社長で、茶人でもある伊住公一朗さんがKBS京都・相埜裕樹アナウンサーに伝授してくださいます!

伊住公一朗さんとは?

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

京都市北区にある『淡交社』。社長の伊住公一朗さんは千利休の子孫でもあります。ビジネスや実生活にも役立つ茶室でのマナーを教えていただきましたよ!

今回のテーマは、「襖の開け方・和室への入り方」です。会食のシーンなどでも役立ちそうですね。

襖の開け方・和室への入り方

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

和室に入る際は襖の前に座り、まずは中の人へ「失礼いたします」と一声かけます。

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

次に右手で引き手を少し開けます。

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

続いて、自分の正面まで襖を開け、「いよいよ相手と対面するぞ」という期待感を醸成させます。

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

最後は左手で開けるのですが、開け切らないで手がかりを残しておきましょう。
三段階で襖を開けることによって、相手との距離感をグッと近づける効果もあるそうです。

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

そして、部屋の中の様子を見て立ち上がり、右足から入ります。

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

和室に入る際に立ったまま襖を開けてはいるのは、相手を見下している印象になるのでやめましょう。

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

また、正座をしたまま両手をつき、にじりながら入室する方法もあります。

こういった所作の意味を一つ一つ覚えて、ビジネスのシーンなどで自然にできるようになると相手から見られ方もよくなりますね。

今月の言葉

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

今月の言葉は“和敬清寂”の“寂”です。“和敬清寂”とは、お茶の世界で最も大切な教えの一つ。

‘‘寂‘‘は‘‘寂れた美‘‘を表しており、‘‘何事にも動じない心‘‘という意味があります。
‘‘今‘‘にしっかり向き合って自分の心にゆとりがあるか確認することが非常に大事です。
仕事においても準備をしっかりして、何事にも動じず取り組めるよう心掛けたいですね。

関連記事:忙しい合間にも通い詰める。京都市長・松井孝治の「リーダーめし」

文/きょうとくらす編集部

【画像・参考】
※この記事は、2024年8月23日(金)放送時点の情報です。