KBS京都で放送中の『京都浪漫~悠久の物語~』。
2023年7月2日(日)に放送された『愛宕ものがたり~愛宕神社と月輪寺~』を、全3回に分けてご紹介します。
愛宕ものがたり~愛宕神社と月輪寺~
愛宕神社に参拝
![銅鳥居](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/07/a2a3165da1e40717bf487369459a5692-1.jpg)
麓からおよそ2時間あまりかけてやっとたどり着く愛宕神社の境内ですが、本殿まではさらに険しい道が待っています。急な石段を登ると銅鳥居(どうのとりい)が建っています。その先に見えるのは神門です。
![社殿](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/07/13e2b36611495c899adbae8763c87722.jpg)
最後の石段を登ると拝殿と本殿があります。愛宕神社は火迺要慎(ひのようじん)の総本宮で全国におよそ900の分社があります。
![本殿に祀られた5柱](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/07/13e2b36611495c899adbae8763c87722-1.jpg)
本殿には、雅産日命(わくむすびのみこと)・埴山姫命(はにやまひめのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)・天熊人命(あめのくまひとのみこと)・豊受姫命(とようけひめのみこと)の5柱が祀られています。
![若宮](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/07/8a3730da2cc54162fc85d4083bc153df-1.jpg)
愛宕神社のご祭神であり、火伏の神様・迦遇槌命(かぐつちのみこと)は向かって左側の奥の若宮にお祀りされています。ほかにも雷神・破無神(はむのかみ)の合わせて3柱が祀られています。
![“火迺要慎”のお札](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/07/64dfddfc1f0564f5d1b6a5fa41adb112-1.jpg)
“火迺要慎(ひのようじん)”のお札は防火・火伏に霊験あらたかな愛宕さんの代名詞。京都の各家庭や飲食店でよく貼られています。
![愛宕太郎坊権現の絵馬](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/07/89abbf64ad96c4f04e7584541faf70ab-1.jpg)
こちらの大きな絵馬には、勝軍地蔵の象徴である錫杖を持った愛宕太郎坊権現が描かれています。伊達政宗の家臣・片倉重綱が大坂の陣の前に愛宕山に参詣し、戦で大活躍したことで奉納したものだそうです。それから400年の時を経て復元されました。
愛宕神社の千日詣
![愛宕神社](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/07/a2a3165da1e40717bf487369459a5692-2.jpg)
火伏の神様からのご利益をよりたくさん授かる詣り方として『月詣』『千日詣』『三歳詣』があります。
![千日詣で照らされた参道の様子](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/07/39b3be013055a5ff07390dbd77bc6fac-1.jpg)
『月詣』は月に一度参拝すること、『千日詣』は7月31日夜から8月1日早朝にかけて参拝することで、正式には『千日通夜祭』と言い、千日分参詣したのと同じ火伏・防火の御利益をたったひと晩で授かれると言われています。
![三歳詣の様子](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/07/8a3730da2cc54162fc85d4083bc153df-2.jpg)
『三歳詣』とは3歳までの幼児が千日詣の日にお詣りすると生涯火の災難から免れるといわれています。
![千日詣で照らされた参道の様子](https://kyotokurasu.jp/uploads/2023/07/9a3be46ffbb29eff4f80f90f56c6e903-1.jpg)
長らく中止が続いてきた『千日詣』の夜間参拝が7月31日夕方から8月1日早朝にかけて今年の夏4年ぶりに再開されることになりました。今年は混雑を避けるため7月23日から30日の昼間も祭事が執り行われます。
続いては、“愛宕ものがたり~第3話 参道を下って月輪寺へ~”をご紹介します。
文/きょうとくらす編集部
【画像・参考】京都浪漫~悠久の物語~(第1・2週 日曜日 21:00~21:55/再放送 第3・4週 日曜日 21:00~21:55) – KBS京都
※この記事は、2023年7月2日(日)放送時点の情報です。