ポストカード
お出かけ・買い物

博物館デビューにも◎ 子どもと楽しむ「伝統体験もできるミュージアム」【京都市左京区】

京都市左京区にある『京都伝統産業ミュージアム』は、見て触って体験しながら、“本物の技”を親子で楽しめるスポットです。

「子どもに伝統産業はまだ早いかな」と思いましたが、伝統工芸品制作体験も催されており、小学生の子どもと夢中で楽しんできました! 博物館デビューにもおすすめな施設の魅力をご紹介します。

アクセス良好! 雨でも安心の屋内施設

みやこメッセの入り口
画像:ikeari

『京都伝統産業ミュージアム』は、地下鉄東西線・東山駅の1番出口から徒歩約10分。『みやこめっせ』の地下にあり、最寄りのバス停は施設前にあるのでアクセスも便利です。地下には有料駐車場もあり、車でのアクセスもOK◎

京都伝統産業ミュージアムの入り口
画像:ikeari

天候に左右されない屋内施設なので、急な雨の日の予定変更にもぴったりです。入館料は、一般(大学生を含む)500円・小中高生、高等専門学校生400円。そして、未就学児・京都市内在住または通学の小中学生・高校生、和装の方はなんと無料! 京都ならではの割引に、粋な計らいを感じます。

京都伝統産業ミュージアムのロビー
画像:ikeari

中に入ると、明るくモダンな空間が広がり、伝統産業の堅いイメージが良い意味で覆されます。2020年に全面リニューアルされた施設とのことで、展示の魅せ方もとても現代的。伝統と革新が融合した雰囲気に、早くも親子でわくわくが止まりません♡

五感で楽しむ! 体験型展示が充実

京都伝統産業ミュージアムの展示スペース
画像:ikeari

館内の展示スペースには、西陣織、京友禅、京焼・清水焼、和蝋燭など、京都を代表する伝統産業74品目がずらりと紹介されています。

清酒ゾーン
画像:ikeari

清酒を展示したゾーンでは、その迫力に海外からの観光客が夢中で写真を撮っていました。そのほかにも、”京くみひも”や“京人形”など、うっとりするような美しさの展示物がたくさんあります。

体験コーナー
画像:ikeari

中でも、子どもが夢中になっていたのが体験コーナーの展示。触ってはいけない展示物に比べ、少し低いテーブルで展示されていました。まさしく、子どもの目線!

展示を楽しむ女の子
画像:ikeari

薫香に使われる素材の香りを体験したり、おりんを慣らし、音の違いを楽しんだり。“見る”だけでなく“感じて楽しむ”工夫が随所にあります。

職人の手元
画像:ikeari

また、『京都伝統産業ミュージアム』内では、毎日“職人実演”が行われています。職人さんならではの繊細な手さばきを間近で見られることは、子どもにとっても刺激的だったようで、「すごいね!」と終始興奮していました。

貝のカルタ
画像:ikeari

教科書で見たことあるような、貝合わせ(貝のカルタ)も展示されています。どの展示物も、惚れ惚れとするような美しさ。職人魂を感じること、間違いなしです。

期間限定の展示
画像:ikeari

さらに、期間限定の企画展示も魅力のひとつ。2025年5月現在は『Tradition Meets Today #4』というテーマで、現代のライフスタイル×職人の技術・感性という、見ごたえ抜群の作品が展示されています。ぜひチェックしてみてくださいね。

文様の意味を感じる「からかみスタンプ」体験レポート

からかみスタンプ体験
画像:ikeari

『京都伝統産業ミュージアム』の目玉は、毎日14~15時の間に日替わりで行われている『伝統工芸プチ体験』。今回は、『からかみスタンプ体験』(500円)を体験しました。この体験は、伝統的な木版を使い、はがきサイズの画用紙に模様を押すというもので、親子で気軽に参加できます。

からかみスタンプ体験をするこども
画像:ikeari

まずは、はがきサイズの画用紙選びから。10色から、好きな2色をチョイスできます。

木のスタンプ
画像:ikeari

体験に使われている版木スタンプには、さまざまな模様が彫られています。模様ひとつひとつに意味があり、組み合わせて新たな意味が生まれることも。

ポストカードにいスタンプを押す様子
画像:ikeari

花崗岩である雲母の煌めきをまとったインクを使い、光が当たるたびになんともいえない美しさが紙に宿ります。子どもは「どの色にしようかな~」と迷いながら、自分だけのオリジナル画用紙づくりに夢中でした。

ポストカード
画像:ikeari

出来上がった作品は、そのまま持ち帰りOK。子どもは「おばあちゃんにプレゼントする!」と、早くもお手紙の計画を立てていました。

伝統工芸品を日常使いするなら、ショップをチェック

京都伝統産業ミュージアムのショップ
画像:ikeari

『京都伝統産業ミュージアム』の隣には、ショップがあります。一部展示されていた作品と同じものを購入することもでき、施設を利用している方や国内外からの観光客でにぎわっていました。

ちぎれる和綴じメモ
画像:ikeari

『ちぎれる和綴じメモ』(363円)は、『京都伝統産業ミュージアム』のロゴが入ったオリジナル商品。訪れた記念やお土産におすすめです。

詳細情報

京都伝統産業ミュージアム
住所:京都府京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 京都市勧業館みやこめっせ地下1階
電話番号:075-762-2670 
営業時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
定休日:月2回程度休業日あり ※HPをご確認ください。
駐車場:あり ※最初の1時間は520円、その後30分ごとに200円ずつ加算(平日は上限1,500円)
観覧料: 【一般(大学生を含む)】500円、【小中高生・高等専門学校生】400円 ※未就学児は無料
※障がい者手帳を提示の方は本人および介添人1名まで無料
※京都市内在住 70歳以上の方は無料 ※入館時に証明できるものを提示
※京都市内在住または通学の 小中学生・高校生は無料 ※入館時に証明できるものを提示
※和装の方は無料

ライター・ikeariのひとこと

『京都伝統産業ミュージアム』は、“見る”だけで終わらない、家族で“感じる”ミュージアム。伝統産業というと、少し難しいイメージがありますが、ここでは子どもの感性を刺激しながら、京都の文化にふれることができます。

お出かけついでに、ふらっと立ち寄れるアクセスの良さも魅力。ぜひ週末に家族で訪れてみてはいかがでしょうか。

関連記事:西日本最大級! 親子で楽しめるジオラマスポット【京都市右京区】

取材・文/ikeari
取材協力/京都伝統産業ミュージアム(株式会社京都産業振興センター)

【画像】 ikeari
※この記事は取材時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
※文中の価格はすべて税込みです。