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お年玉、どうする? FPが教える「親子で考えたい“お金の話”」

子ども達にとってお正月の最大の楽しみは、何と言っても“お年玉”ではないでしょうか。しかし、「小学生で判断力が未熟な子どもにどう渡せばよいの?」と悩む親も多いよう。

“お年玉”は子どもがお金の管理や使い方を学ぶとてもよい教材です。お年玉を通じて子どもに伝えたいことを、FPである筆者がご紹介します。

データでみるお年玉

お年玉を渡す祖父
画像:いずみ/PIXTA(ピクスタ)

少し古いデータですが『子どもの暮らしとお金に関する調査 2015年』(金融広報中央委員会)の、もらったお年玉をどうしたかという調査によると、“銀行や郵便局などに貯蓄する”が小学生(中学年)48.0%、小学生(高学年)49.4%と最も高い結果に。その後に“家の人に渡す”が小学生(中学年)45.7%、小学生(高学年)38.0%と続きます。 

話し合う親子
画像:sasaki106/PIXTA(ピクスタ)

貯蓄や親に渡すのはとても立派なことなのですが、同時に自分でやりくりさせる経験もさせておきたいもの。「将来のために……」と全てを親が取り上げて貯金するのではなく、適正な金額を与えて子どもに任せてみてください。

いくら与える?何を教える?

話し合う家族
画像:Taka/PIXTA(ピクスタ)

子どもの年齢や成長度合いによっても、どれぐらいのお金を与えれば良いのかは変わってきます。日頃のお小遣いの金額などをふまえて、いくら与えて管理させるのかを決めるとよいでしょう。各家庭の事情によっても適正な金額は変わるため、“何年生ならいくら”といった正解はありません。

金額を決めたら“どんなことにいつ、いくら使うのか”を子どもに計画させてみて。その時にはぜひ、“今欲しいものを買う”以外の選択肢も示して、自分で使い道を考えさせましょう。“使い切らず残して、お小遣いの不足に備える”“寄付や募金などで社会や人のために役立てる”など、お金の色々な活かし方を伝える機会にしたいですね。

お小遣い帳の活用

子どものお小遣い帳
画像:haku/PIXTA(ピクスタ)

お年玉を管理するために、役立つツールとなるのが“お小遣い帳”です。何にお金を使ったのか、いくらお金が残っているのかを必ず記録することを条件に、自由になるお金を与えてみるのもよいかも。

金融広報中央委員会の『知るぽると』のサイトでは、『こづかい帳(おこづかいきろく)』がダウンロードでき、お小遣い帳のつけ方をわかりやすく示しているので、チェックしてみると良いでしょう。

キャッシュレスを学ぶ

キャッシュレス決済
画像:kotoru/PIXTA(ピクスタ)

小学校高学年になると塾通いなどのタイミングで、交通系ICカードやスマホを持つ子どもも。これらのツールを利用して、IC カードやQRでの決済などキャッシュレスの仕組みを学ばせることもできます。お年玉の一部を親子で一緒にチャージして、実際に使ってみることでキャッシュレスが体感できます。

各種カードやQRによる決済は、どこからかお金がわいてくる“魔法の杖”ではなく、その裏でお金を払っているということが子どもにもわかるはず。親のスマホを使ってゲームへ大量の課金をする……といったトラブルを防ぐことにもつながりますよ。

お金との付き合い方を学ぶのに早すぎるということはありません。お年玉を通じて、親子でしっかりお金について考えてみましょう。

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文/八束和音(CFP認定者)

【画像・参考】PIXTA(ピクスタ):shiii/いずみ/sasaki106/Taka/haku/kotoru