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子育て

食欲の秋到来! 元保育士ママが教える「自宅でできる食育」

厳しい残暑もやっと終わり季節は秋。秋といえば、やはり食欲の秋ですね。魚やきのこ、果物など、旬の食べ物が豊富にある季節。この期間に自宅でできる食育について考えてみませんか?

今回は、元保育士のライター・みらいが“すぐにできる子どもの食育”についてご紹介します。

食育とは?

野菜を切る子ども
画像:T.TATSU/Shutterstock

未就学児の食育は、“食べる意欲”がポイントです。筆者は食事時間を楽しくというのを心がけています。

家族での会話はもちろんですが、子どもが食べきれる量にし、好きな食材はもちろん、嫌いな食材も調整し、食べれたという自信につなげるようにしています。

食事する家族
画像:kapinon.stuio/Shutterstock

小学生の場合は、未就学児と同様食事時間は楽しく。そして栄養やマナーについて食事をしながら話すということもしています。食事の時間になって「お腹すいた〜」や「ご飯はまだー?」という前に、食事の配膳などできることは自分でやることや、みんなで協力して用意をするということも、日々のことだからこそ身に付けていきたいですね。

未就学児でも、小学生でも心がけているのは、“親が何でもおいしそうに食べている姿を見せる”ことです。おいしそうに食べていると、「ひと口ちょうだい」など興味を持つことがあります。そうやって苦手なものでも少しずつ食べられるようになる場合もありますよ。

自宅でできる食育1:一緒に料理

料理する親子
画像:maroke/Shutterstock

自宅でできる食育といえば、やはり“料理”! 「まだ料理をやらせるのは怖い…」と思う方もいるかもしれませんが、小さな子どもでもできる事はたくさんあります。野菜を洗う、レタスをちぎる、玉ねぎの皮をむくなど、まずは簡単なことから。

大きくなってきたら、包丁を使う、野菜を炒めるなど、年齢に合わせてできることが増えていきます。また、自分で作った料理だと、いつもよりよく食べてくれる可能性も♡

料理する親子
画像:yamasan0708/Shutterstock

筆者も、子どもたちに小さな頃からお手伝いをしてもらうようにしています。そうすることで、食べ物への興味はもちろん、野菜の切り方や、調理の仕方など、興味の幅が広がりました。

上の子は、学校の調理実習で作った料理を家でも作ってくれて、家族で食べて「おいしい!」と大絶賛! そういった経験も自信になり食育へと繋がっているようです。

“興味をもつ”、“できたを経験する”、“もっと知りたいと思う”、“栄養などに興味を持つ”といったように、良いサイクルが生まれるのではないでしょうか。

自宅でできる食育2:味覚狩りや家庭菜園

ぶどう狩りするこども
画像:T.TATSU/Shutterstock

旅行先での果物狩りや畑での収穫体験、家庭菜園、などアクティビティとして食べ物に触れる機会はいろいろありますよね。もちろんそういった経験もしつつ、もっと身近にできることがあります。

それは、自宅でできる家庭菜園! スーパーで買って一度使った豆苗をまた育てる、にんじんのヘタを切り、葉っぱを育ててサラダで食べるなど。家庭菜園だと、パパ・ママの負担も少なく、節約もできますよね◎

「こんな風に野菜は育つんだ!」と、毎日の楽しみと発見にも繋がりますよ。

自宅でできる食育3:食事マナーを学ぶ

ご飯を食べる親子
画像:maruco/Shutterstock

食事のマナーに悩んでいるパパ・ママも多いのではないでしょうか? 姿勢や食器の置き方、ご飯の盛り方など楽しい食事の中でも注意する場面は多々ありますよね。しかし、ただ単にマナーだからと言って注意しても、子どもはなかなか直すことができません。ではどうしたらいいのでしょうか?

子どもに食べさせるお母さん
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筆者は、注意をするときに、どうしてダメなのかの理由も伝えるようにしています。例えば、背中を丸めて食べてしまう子に対しては、「胃やお腹が押されると、食べ物がスムーズに進まなくなって、お腹が痛くなったり、気持ち悪くなったりするんだよ」や、「お腹の小人さんが狭くて動きづらくなって、食べ物を運びにくくなるから、背中を伸ばそうね」など、“なぜダメなのか”を説明することで、子どもも理解しやすくなります。子どもの“なぜ?なんで?”を刺激してマナーを学ばせましょう。

パパ・ママの体験談や失敗談などを話してあげるのもひとつです。子どもにとっては、身近な人の体験談を話すことで自分ごととして捉えるきっかけになることもあるのではないでしょうか。

自宅でできる食育4:クイズを出して食材について一緒に考える

子どもに食べさせるお母さん
画像:kapinon.stuio/Shutterstock

子どもたちに食べ物について興味を持ってもらいたいなら、クイズにして問題を出してみるのもおすすめですよ。

子どもはクイズが大好きです。例えば、食事の時に「秋の食べ物は何でしょう?今日のご飯の中にヒントがあるよ」など、クイズを出してあげると、一生懸命考えて答えてくれます。食事中だけではなく、お風呂に入ったとき、寝る前、移動中などちょっとした隙間時間にもできますよね。子どもが興味を示したら、図鑑などで一緒に調べてみると、より深く学ぶことができますよ。

野菜を持った親子
画像:kapinon.stuio/Shutterstock


また、スーパーへ買い物に行った時、食材の産地が袋に書いてありますよね。しかも季節によって同じ食材でも産地が違うことがあります。この食材はどこで採れたのか、なぜ別の産地でも採れるのかなど、食材で産地を知り、地図で調べてみるのも◎

自分の住んでいる地域で採れる野菜が売っていることもあります。自分が住んでいる地域では、どういった野菜が有名なのか、何が育つのか、そういった身近なところに注目して食育への興味を広げてあげましょう。

おいしい食べ物があるたくさんある季節。この機会に子どもの食に関する知識や体験を楽しんで取り入れてみてくださいね。

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文/みらい

【画像】Shutterstock:T.TATSU/kapinon.stuio/maroke/yamasan0708/maruco
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