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つながりで子どもを守る!ママが立ち上げたユニークなサークル【与謝野町】

KBS京都で放送中の『きょうとDays』。
今回は、2023年7月6日(木)に放送された『ふるさと Days』コーナーから、「子どもたちを守りたい」という気持ちでひとりのママが立ち上げた防災サークルをご紹介します。

大切なものを守るために身につけた防災知識

坂中綾香さん
画像:KBS京都『きょうとDays』

与謝野町で子育てをしている坂中綾香さん。京都市出身ですが、結婚を機に夫の実家がある与謝野町に移住し、10年が経ちました。3人の子どもたちを出産し、「自分より大切な存在ができた」と話します。

我が子と話す坂中さん
画像:KBS京都『きょうとDays』

そんな中、日々の災害報道を目にするたび、「子どもたちを災害から守るための知識や術を身に付けたい」と思いを募らせていました。

防災士の資格認証状
画像:KBS京都『きょうとDays』

地震や大雨などの自然災害が頻発する中、災害から子どもを守りたいと思っても、防災の知識はなく、自分自身に被災の経験もないことを不安に思った坂中さん。

自分たちに降りかかるかもしれない災害に備えるため、2020年に防災士の資格を取得しました。

防災関係の資格認定証
画像:KBS京都『きょうとDays』

それ以来、防災について知ることで、災害を正しく恐れられるようになったという坂中さん。今も、防災に関わる新たな資格取得に励んでいます。

防災用の食品ストック
画像:KBS京都『きょうとDays』

自宅では、食材などを使った分だけ備蓄し、常に一定量を確保する“ローリングストック”で保存しているほか、それとは別に多めの非常食も常備しています。

緊急連絡先カード
画像:KBS京都『きょうとDays』

また、家族間でも防災について話す機会が増えたという坂中さんが、子どもたちに持たせているというのが、緊急連絡先カードです。両親の携帯電話番号などを記載していて、いざという時に使えるよう、お守り代わりとして渡しているそうです。

ちょうどこの日の前日も、大雨によって子どもが友人宅から帰って来れなくなった際、このカードを見た友人の保護者が、電話をかけてきてくれたのだとか。

人と人とのつながりで、子どもの命を守る

我が子と話す坂中さん
画像:KBS京都『きょうとDays』

子どもの成長とともに変化する生活スタイル。共働きや核家族化が進む社会の中で、子どもたちを災害の危険から守るにはどうすれば良いか。坂中さんが考えついた答えは“人と人とのつながり”でした。

坂中さん
画像:KBS京都『きょうとDays』

「私が防災を学んでいくほどに、周りのお母さんたちの防災知識が足りていないんじゃないかと思うようになりました」と坂中さん。

いつしか、防災に興味がない人にこそ来てもらえて、人と人とのつながりの場になるようなサークルを立ち上げたいと思うようになります。

『ままもりっこ』のメンバー
画像:KBS京都『きょうとDays』

坂中さんは、2022年9月1日の防災の日に、防災ママサークル『ままもりっこ』を立ち上げました。

ママと子どもが守り合える存在でいられるようにという思いが込められました。

風呂敷を被る女性
画像:KBS京都『きょうとDays』

とある日、サークル活動の現場を訪ねてみると、和やかな雰囲気の中、何やら頭や顔に布を巻きつけているメンバーたち……。今回のテーマは“風呂敷と防災”。防災リュックに風呂敷を入れておくと、粉塵を避けるために顔や頭に巻いたり、鞄やリュックなったりと、役に立つのだそうです。

風呂敷を被る参加者たち
画像:KBS京都『きょうとDays』

「ほかのママたちと共有しながら学んで、つながりが持てたらいいな」と、坂中さんは話します。

丹後ちりめん
画像:KBS京都『きょうとDays』

与謝野町の特産である丹後ちりめんを使った、地元ならではの勉強会です。織元の方にも協力してもらい、被災時はもちろん、普段使いにも役立つ風呂敷の使い方を学びました。

参加者の声
画像:KBS京都『きょうとDays』

参加者からは「こうやって経験していたら、いざという時に思い出すことができるかなと思う」、「これを機会に、日常的に風呂敷を使えるようになりたい」といった声が上がりました。

円卓を囲む参加者たち
画像:KBS京都『きょうとDays』

この日の講師を務めた『丹後ちりめん織元 山藤』の山添明子さんも、「皆さんとても仲が良く、若い方達にこういうつながりがあるのはいいなと思う。災害時にはこういったつながりが大事になるんだと思う」と話します。

地域の枠を超えて、広がる輪

防災地図を眺める参加者たち
画像:KBS京都『きょうとDays』

参加の呼びかけには、主にSNSを活用しており、防災に関心がない人でも気軽に参加できるよう、毎回テーマを変えて開催しているそう。

「ママ同士はもちろん、企業や行政など、多様な価値観の中で新たなつながりが生まれるサークルにしたい。防災は与謝野町だけで完結する問題ではないので、丹後に留まらずつながりを生み出したい」と、坂中さんは言います。

今回の講師の野木さん夫妻
画像:KBS京都『きょうとDays』

また別のとある日。この日の活動は、与謝野町を飛び出して、お隣の京丹後市で開催されました。

“お米比べ”と題し、京丹後市で16代続く農業を営む、野木久聖さん・依子さん夫妻を講師に迎えて、被災時に役立つお米の炊き方を学びます。

ポリ袋・フライパン・土鍋で炊飯する様子
画像:KBS京都『きょうとDays』

カセットコンロを使い、土鍋・フライパン・ポリ袋の三つの道具を使用して『丹後コシヒカリ』を炊き上げ、食べ比べます。

「炊き方さえわかっていれば、特別なものを使わなくてもお家にあるもので炊飯することができる。これも防災の知識として身に付けてもらえれば。『これがあれば安心だ』と思ってしまう方が、怖いこともあります」と坂中さん。

笑顔の坂中さんと参加者
画像:KBS京都『きょうとDays』

来てくれるお母さんたちが楽しそうに帰ってくれるのが嬉しいという坂中さん。「今回はご飯がおいしそうだからとか、風呂敷遊びが楽しそうだからといった観点で参加してくれたお母さんが、帰る頃にはちょっと防災の意識が上がっていたり、知識が増えていたりするのを感じるとすごく嬉しくなります」と、坂中さんは微笑みます。

和気藹々とした雰囲気のサークル活動
画像:KBS京都『きょうとDays』

“つながりこそが、最大の防災”を合言葉に、楽しみながら学び合い、災害から命を守る。丹後のママから始まった取り組みは、世代や地域を超えて広がっています。

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文/ななえ

【画像・参考】きょうとDays(毎週月~金曜日17:35~18:00) – KBS京都
※この記事は、2023年7月6日(木)放送時点の情報です。詳しくは店舗へお問い合わせください。