コロナ禍で人気に火が点いたものの一つと言えば……アウトドアですよね。密を避け、自然豊かな場所に出かけ、キャンプやバーベキューを楽しんで、ハマったという方も多いのではないでしょうか?
ソロで、ファミリーで、仲間同士で……楽しみ方もそれぞれですが、きょうとくらすでは毎月一回、アウトドアの達人、『花背山の家』の所長・安田公一のコラムをお送りします。
このコラムでは、通称“ハムさん”こと安田所長がアウトドア初心者から、もっともっと楽しみたい人に向けて、ちょっとしたコツや奥深い魅力をお伝えします。今回は『親子で冬満喫キャンプ』の様子をご紹介します。
花脊山の家は暖冬で雪が少ない冬に!
「今年はエルニーニョの関係で暖冬になるぞ!」「いやいや秋にカメムシが多かったから冬は寒いぞ!」と様々な意見がありました。結果は今年の冬は暖冬でした。そのせいで雪はほとんど降らず積もらずで、この10年で一番雪の少ない冬となりました。
雪が無くても楽しい花脊山の家
暖冬と言えども花背の冬は寒いです。市街地の気温よりも5~10℃低いのです。2024年1月20日(土)~21日(日)は『親子で冬満喫』を行いました。26家族80名近い方々が参加しました。
参加者は、自家用車や花背の路線バスで午前9時すぎに集まりました。入所後は、“餅つき”、“パックドッグ”で昼食をとりました。
餅つきは、昭和初期に移築した茅葺き住居の北山民家の中でふるさと体験として行いました。「ジブリに出てくる世界のようだ」と親世代からも感動の声が出ました。
次は雪を集めた場所にて“雪灯ろう作り”です。スキーやソリ遊びは出来ませんが、先週、積もった雪や屋根から落ちた雪を雪遊び用に大切に残していました。
雪を触るだけで子どもたちは大喜び! 寒さを顧みず、雪像作りに没頭しています。雪での灯ろう作りが一息ついたところで、ぜんざいで体を温めるおやつタイムです。
クラフト体験
その後は、“木のペンダント”と“ウグイス笛”作りを室内でしました。ウグイス笛は竹で作ります。上手く吹けばウグイスのような鳴き声がします。ウグイスがたくさん部屋にやってきたようでした。
雪灯ろうに明かりをともす
夜には雪灯ろうに火をともしての鑑賞会をしました。冬は空気も澄んで、とても綺麗に明かりが映えます。
夕食を食べて、温かいお風呂に入り、一日の終わりです。
雨でも楽しい宝探しラリー
翌日は雨のため、広い館内を親子で“宝さがしラリー”をします。宝さがしと言うのは、館内のいたる(見つかりにくい)ところにシールが貼ってあり、そこにひらがなが一文字書いてあります。それを集めてひとつの文にします。子どもの目線にあるので大人の方が見つけにくく、親子で協力してシールを探します。
今回は雪が少なくて、アルペンスキーやノルディックスキーやソリ遊びは出来ませんでしたが、冬を満喫していただいた1泊2日になりました。
「花脊山の家」主催の各種行事が申し込み受付中
現在、花脊山の家が主催する各種行事の申し込みが可能です! 暖かくなり野外活動がしやすくなる春も、花背山の家で自然を楽しんでくださいね。
2024年3月17日(日):茅葺きの北山民家でお餅つき
2024年3月30日(土):木こり体験
イベントの詳細や、申し込み方法、申し込み締め切りは、花脊山の家のホームページをご確認ください。
安田 公一(やすだ こういち)花脊山の家 所長 通称:ハムさん
小学校5年生から大学生までボーイスカウト活動を行う。京都市立学校教員として勤務(中川小・嵯峨小・室町小)、平成7年~10年文部科学省に出向後、シンガポール日本人学校に海外派遣主任教員として赴任。海外初のボーイスカウト日本連盟初代国際隊長。帰国後、平成10年京都市教育委員会花背山の家指導主事、首席指導主事、事業課長、同27年所長として現在に至る。平成28年文科省中教審体験活動検討委員会委員を務める。教育学修士(心理学)、バレーボール国際コーチ。京都成年男子バレー国体チーム監督。3年連続国体出場。2022年5位入賞。趣味はバンド活動(ドラム)ライブで活動中。
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文/安田公一
【画像】花脊山の家