2:子どもと話しておきたい“防災”
では、実際に子どもと防災について話すときは何をすればいいのでしょうか? 家庭でもできる防災対策を元保育士の筆者がご紹介します。
(1)ハザードマップの確認
「ハザードマップで自宅周辺を確認したことはありますか?」という質問に、65.5%の人が「確認している」と回答しました。しかし反対に、残りの30%以上の人は確認をしていないといえます。
先日、子ども達と一緒に外を歩いているときに地震がきました。たまたま近くに駐車場があったので地震が収まるまで子ども達と座っていたのですが、近くに電柱があり「もっと大きく揺れて倒れてきたらどうしよう……ビルが崩れたらどうしよう」と、心の中はとても不安でした。
普段からハザードマップを確認しているつもりでしたが、家から避難所や小学校までの道のりを確認したり、危険を想定して街を歩いてみたり、津波が来た場合はどこに避難するかを実際に歩きながら確認したりした方が良いと感じた出来事でした。
(2)避難所の確認
「あなたは災害時の避難場所をお子さまと共有していますか?」という質問には、意外にも4割以上の方が「災害時の避難場所を子どもと共有していない」と回答しました。
災害が起こるのは、必ずしも家族みんなが家にいるときや保育園・学校にいるときではありません。友達と遊んでいるときや習い事に行っているとき、帰省しているときなどさまざまな場面が想定されます。日頃の子どもの行動を踏まえて、家とは別の場所にいるときに災害がおきた場合の集合場所を確認しておきましょう。