加茂川龍神像の顔
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鴨川歴史探訪~第2話 三条大橋近くの「土下座像」と「檀王法林寺」〜

KBS京都で放送中の『京都浪漫~悠久の物語~』。
今回は、2023年6月11日(日)に放送された『鴨川歴史探訪~仲源寺・檀王法林寺・志明院』を、全3回に分けてご紹介します。

鴨川歴史探訪~仲源寺・檀王法林寺・志明院

三条大橋に立つ「土下座像」とは?

三条大橋の土下座像
画像:KBS京都『京都浪漫 悠久の物語』

三条大橋の東詰には京都の学生たちが『土下座像』と呼び、待ち合わせ場所の一つにしている銅像があります。

インパクトの強いこの姿は、実は土下座をしているわけではありません。一体、何をしている姿なのでしょうか?

京都・三条大橋
画像:KBS京都『京都浪漫 悠久の物語』

群馬県出身の武士・高山彦九郎は天皇を敬う勤皇精神に目覚め、18歳のとき学者を志して京都へやって来ました。東海道の終点である三条大橋に着くと御所の方角を向き、御所にいらっしゃる天皇に向かって拝礼したと伝わります。

高山彦九郎皇居望拝之像
画像:KBS京都『京都浪漫 悠久の物語』

その後、昭和天皇の即位の大礼を記念して、高山彦九郎が拝礼する姿の銅像が建てられたのだそうです。

伏見と蹴上を繋ぐため明治28年に『鴨川運河』が鴨川横に開通しました。高山彦九郎像は当初この運河の上にありました。しかし、戦時中の昭和19年に金属供出のため像は一時姿を消し、昭和36年に現在の像が再建されました。

「高山彦九郎先生 皇居望拝之跡」石碑
画像:KBS京都『京都浪漫 悠久の物語』

一時姿を消したときに建てられた「高山彦九郎先生 皇居望拝之跡」と刻まれた石碑は、今も像の隣に残されています。

鴨川の氾濫を防ぐ「檀王法林寺」の龍神様

檀王法林寺の入り口
画像:KBS京都『京都浪漫 悠久の物語』

高山彦九郎像から三条通を隔てて北側すぐの所にあるのが檀王法林寺です。

檀王法林寺へのアクセスマップ
画像:KBS京都『京都浪漫 悠久の物語』

檀王法林寺までは京阪電車 『三条駅』、地下鉄東西線 『三条京阪駅』、そして市バスの 『三条京阪前』のバス停、それぞれから歩いてすぐです。

袋中上人像
画像:KBS京都『京都浪漫 悠久の物語』

檀王法林寺の開山は、琉球で布教活動をしていた袋中上人(たいちゅうしょうにん)。琉球から帰国後の1611年、信者とともにお寺をこの地に創建しました。

朝陽山の額
画像:KBS京都『京都浪漫 悠久の物語』

もともとは『朝陽山(ちょうようざん) 栴檀王院(せんだんのういん) 無上法林寺』というのが正式な名称です。

團王上人像
画像:KBS京都『京都浪漫 悠久の物語』

その後、2番目に寺を受け継いだ袋中上人の弟子である團王上人(だんのうしょうにん)の頃から、檀王法林寺と呼ばれるようになっていったと伝わります。

加茂川龍神像
画像:KBS京都『京都浪漫 悠久の物語』

こちらは年に1度だけご開帳される秘仏『加茂川龍神像』。

龍神
画像:KBS京都『京都浪漫 悠久の物語』

1300年頃、鴨川は少し雨が降ると洪水を起こすことから“暴れ川”と呼ばれていました。当時の人々は龍神様が暴れることによって洪水が起こると考えていたと言います。

加茂川龍神像の顔
画像:KBS京都『京都浪漫 悠久の物語』

この龍神様のお姿は、江戸時代の1700年代のものだそうです。

お寺の名称『朝陽山栴檀王院 無上法林寺』に含まれる“法”の文字は“水が去る”と読むことができるため、このお寺に龍を鎮めるための龍神様を祀り始めたのではないかと考えられています。

龍神法要の様子
画像:KBS京都『京都浪漫 悠久の物語』

『加茂川龍神像』がご開帳されるのは毎年6月の第1土曜日に行われる龍神法要の日、1日だけです。

檀王法林寺では龍神法要のほか、毎年12月の第1土曜日に『招福猫・主夜神大祭』も執り行われています。この日はもう1体の秘仏『主夜神像』がご開帳され、全国から猫好きの方が参拝されます。

日本各地のご当地招き猫を奉納する方も増え、本堂に並ぶ猫の種類も豊富です。気になる方はぜひ参拝してみてくださいね。

続いては、“鴨川歴史探訪~第3話 鴨川の源流を守るお寺「志明院」〜”をご紹介します。

文/中村ゆか

【画像・参考】京都浪漫~悠久の物語~(第1・2週 日曜日 21:00~21:55/再放送 第3・4週 日曜日 21:00~21:55) – KBS京都
※この記事は、2023年6月11日(日)放送時点の情報です。